コメや飲料水、品薄に 小売業界「在庫は十分、冷静に」
東日本大震災の発生後、道内の小売店でコメやボトル入り飲料水などの売れ行きが急増し、品薄状態になる店も出始めた。地震による物流まひの影響を心配したり、被災地の家族などへ送るため、一部の消費者が買いだめに走っているとみられる。小売業界や道は「すぐに生活物資がなくなる状況ではない」として、冷静な対応を呼びかけている。
販売量が伸び始めたのは地震発生翌日の12日ごろから。コメ10種ほどを扱うコープさっぽろ琴似二十四軒店(札幌市西区)では、普段の3倍近くに売れ行きが伸び、売り場の棚が空になる一幕もあった。イオン札幌苗穂店(同市東区)では、乾電池やカセットコンロの販売量が普段の3割増しになった。
ホームセンターのドリームサンワドー上磯店(北斗市)ではカップめんなどが品薄に。「青森の被災者に持って行きたい」という人がまとめ買いする姿も目立つ。
釧路市のコープさっぽろ貝塚店でも、コメが通常の倍以上の売れ行きとなり、ほぼ売り切れた。
14日までにコメ20キロ、トイレットペーパーなどを買い込んだ札幌市東区の主婦(66)は、「道内で食料品がなくなるとは思わないが、地震の影響の値上がりが心配だから」。ボトル飲料水やクッキーなどを購入した同市西区の女性会社員(55)は「被災地の状況を見ると人ごとには思えない」と、買いだめに走る心理を語る。
小売業界は、コメなどの保存食品について「現時点で確保してある」(道内コンビニ大手のセイコーマート)と強調。ホクレンも「在庫が十分ある道産米の供給に心配はない」と、消費者に冷静な対応を呼びかける。
道経済部によると、津波警報が解除されて以降、貨物フェリーの運航も一部で再開しており、道の大崎政仁商工局長は「物流機能は、回復しつつある。コメに限らず、道内で今すぐ物資がなくなる状況ではない」と説明している。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/278206.html
販売量が伸び始めたのは地震発生翌日の12日ごろから。コメ10種ほどを扱うコープさっぽろ琴似二十四軒店(札幌市西区)では、普段の3倍近くに売れ行きが伸び、売り場の棚が空になる一幕もあった。イオン札幌苗穂店(同市東区)では、乾電池やカセットコンロの販売量が普段の3割増しになった。
ホームセンターのドリームサンワドー上磯店(北斗市)ではカップめんなどが品薄に。「青森の被災者に持って行きたい」という人がまとめ買いする姿も目立つ。
釧路市のコープさっぽろ貝塚店でも、コメが通常の倍以上の売れ行きとなり、ほぼ売り切れた。
14日までにコメ20キロ、トイレットペーパーなどを買い込んだ札幌市東区の主婦(66)は、「道内で食料品がなくなるとは思わないが、地震の影響の値上がりが心配だから」。ボトル飲料水やクッキーなどを購入した同市西区の女性会社員(55)は「被災地の状況を見ると人ごとには思えない」と、買いだめに走る心理を語る。
小売業界は、コメなどの保存食品について「現時点で確保してある」(道内コンビニ大手のセイコーマート)と強調。ホクレンも「在庫が十分ある道産米の供給に心配はない」と、消費者に冷静な対応を呼びかける。
道経済部によると、津波警報が解除されて以降、貨物フェリーの運航も一部で再開しており、道の大崎政仁商工局長は「物流機能は、回復しつつある。コメに限らず、道内で今すぐ物資がなくなる状況ではない」と説明している。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/278206.html