船もエンジンオフでエコを 陸から送電、北海道で成功 | くしろぐ

船もエンジンオフでエコを 陸から送電、北海道で成功

大型船もアイドリングストップ―。北海道開発局が苫小牧市で国内最大級のフェリー「きそ」(約1万6千トン)を使って停泊中にエンジンを切り、陸から送電する実験にこのほど成功した。「きそクラスで年間800トンの二酸化炭素(CO2)を削減できる。全国に普及すれば停泊中のCO2排出量を4割減らせる」と見込む。

国土交通省によると、2008年度の運輸部門のCO2排出量は約2億3500万トン。自家用乗用車が5割近くを占め、船舶は航空や鉄道よりも高い約5%の約1200万トンだ。

実験は変圧器と受電盤を搭載したコンテナを船内へ運び込み、陸上の配電設備や周波数変換器とケーブルでつないで送電。設備や計器に約2億7千万円を投資した。

昨年末に行われた実験では、電源の切り替えがうまくいかず失敗。その際のデータを基に周波数変換器の制御プログラムを改良し、2月17日の再実験で成功した。実験結果を踏まえ、大型船での実用化を目指す。

釧路市や函館市では09年から、小型漁船や水産庁の船を対象にアイドリングストップが導入されている。

47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030701000015.html