シカ:鳥獣保護区で駆除 登録ハンター、無償で--釧路 /北海道 | くしろぐ

シカ:鳥獣保護区で駆除 登録ハンター、無償で--釧路 /北海道

食害による農林業被害が深刻なエゾシカ駆除のため、通常は認められない鳥獣保護区内での狩猟のモデル事業が1日、釧路市阿寒町地区の国有林で始まった。釧路総合振興局が昨冬から始めた取り組みで、登録したハンターが無償で協力する。

環境省が指定する鳥獣保護区内では、一般ハンターによる狩猟が禁じられているが、今回のモデル事業は、道が狩猟許可を得たうえでボランティアのハンターが班単位で狩猟に当たる。これまで手も足も出なかった鳥獣保護区に逃げ込んだシカを狙い、駆除頭数を上積みするのが目的だ。

昨年度は3月の1カ月間で、保護区外を含む阿寒町地区の約1万4600ヘクタールで計47人のハンターが計367頭を捕獲した。2回目の今年度は、釧路町尻羽岬地区の国有林約483ヘクタールも対象に加え、38~79歳のハンター43人が集まった。

この日は阿寒町地区で朝から18人のハンターが4班に分かれて出動し、雄2頭、雌1頭を捕獲。道猟友会釧路支部の花田実支部長(79)は「雪が少ないのでシカがなかなか出て来ないけど、個体数を減らすため頑張りたい」と話した。猟期は今月27日までで、2日からは尻羽岬地区での猟も始まる。【山田泰雄】

毎日新聞
http://mainichi.jp/life/ecology/area/news/20110302ddlk01040078000c.html