8施設でクマをレンタル 繁殖目指し、全国大移動 | くしろぐ

8施設でクマをレンタル 繁殖目指し、全国大移動

ホッキョクグマを飼育する旭山動物園(北海道旭川市)は18日、男鹿水族館GAO(秋田県男鹿市)など全国の8施設が繁殖推進のため、所有権を残したまま、互いにクマを貸し出す“レンタル移籍”に合意したと発表した。

釧路市動物園の雌クルミ(14歳)を男鹿に移動させるなど、全国で5頭を貸し出すことによってカップル4組をつくり繁殖を目指す。今月以降、5月までの間に、繁殖可能とされる5~20歳の雌を中心に順次移す。

旭山動物園によると、ホッキョクグマは1995年に国内33施設で67頭が飼育されていたが、現在は23施設で46頭にまで減少。昨年11月、繁殖実績のある旭山など6動物園が「繁殖検討委員会」を発足させ、交尾の実績やペアの相性など全国のホッキョクグマの情報を集め、マッチングを検討してきた。

5頭の移動により(1)クルミが男鹿で豪太(7歳)と(2)円山動物園(札幌市)の雌ピリカ(5歳)が旭山でイワン(10歳)と(3)豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)の雌キャンディ(18歳)が円山でデナリ(17歳)と(4)浜松市動物園の雌バフィン(19歳)が天王寺動物園(大阪市)でゴーゴ(6歳)と―新カップルになる。

47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021801000707.html