【拙文】エゾシカとクーちゃん
「成るを勧むる無れ(なるをかんむるなかれ/無理矢理不自然に二人の距離を調整しても良い事が無い)」と言ったのは荘子だったか。
今から遡ること約90年前の1920年(大正九年)の時、エゾシカは生息数が激減した為に禁猟とされた。
実は1988年(明治二十一年)にも禁猟とされ、1900年(明治三十三年)から再開している。
第二次世界大戦後の世界では自然保護の意識が強まり、ニホンオオカミの絶滅も在りエゾシカは絶滅しない様にと丁重な保護を受けた。
しかし、エゾシカの生息数が回復すると同時にエゾシカによる農作物の被害件数も増えて農業関係者は頭を悩ませた。
そして1957年(昭和三十ニ年)に狩猟が再開されるも、言わば車は急に止まれない、慣性力の付いた繁殖速度は人間の想像を超える。
現在のエゾシカ生息数は64万頭、石狩市の人口規模と丁度同じくらいだ。2008年の調査では58万頭だったらしく人口減少に悩む日本から見ると羨ましい限りだ。
そんな背景も在ってか陸上自衛隊の登場。まさか自衛隊員もエゾシカの狩猟をさせられると入隊当時は思ってなかったろう。
一応、山岳・密林部での戦闘訓練になるのかな?だとしたら目標の半分にも満たないって事は作戦失敗なのだろうか?
そう考えている内に一つの事を思い出した。1960年代に北海道沿岸で行われていた陸上自衛隊による重火器掃射訓練である。
自分は高度経済成長期に生まれてはいなかったので聞いた話だけれども、当時の北海道沿岸漁民に恐れられていた動物が居た。
成獣ともなれば体長3m以上、体重1tとなるトドだ。漁民からは「海のギャング」とまで言われていたらしい。
トドに悩まされ続けた漁民や漁業組合はそれを国に訴えると、どう言うわけか同時の防衛省にまで話が上がり陸上自衛隊の出動となった。
陸上自衛隊による「重火器掃射訓練」と称し、掃射目標として設定された岩礁ごとトドを吹っ飛ばしたと言うエピソードがある。
その話を聞いた時に「そんな事して良いの?w」なんて思ったが、どうやらローカルNHKで毎年TV報道され「北海道の春の風物詩」的な扱いだった様だ。
陸上自衛隊による今回の「訓練」はどうやら失敗に終わったらしいが、この「訓練」が北海道の冬の風物詩となるくらい毎年報道を観てみたい気もする。
サイズは小さくなりラッコのクーちゃん(トドはアシカの仲間らしいが)。
多摩川のタマちゃんに便乗してか釧路川に住み着いたラッコ、彼(?)が来た時に自分は愛知県名古屋市に住んでおり、友人の「クーちゃんがさあ」と言う電話で初めてその存在を知った。
「え~NHKでめちゃくちゃ流してるじゃんクーちゃん!」と熱弁していたけれど、友人はローカルNHKと言う概念を知らないらしい。注意して観ればクーちゃん報道がされていたがタマちゃんほどではなかった。
釧路へ帰省し釧路川へ行きクーちゃんが観測出来るポイントへ行くと園児らしき子供達が必死に「クーちゃ~ん!!!」と呼んで手を振っていた。
餌付けされてるせいか野性味の無いクーちゃんはダラ~と園児のラブコールに反応せずあまり動かない。お前タマちゃんに便乗するくらい空気読めるならラブコールに反応してやれよと。
まあそんなユルさがクーちゃんの人気の秘密なのかも知れないけれどさ。陸上自衛隊に頼めば野性味溢れる俊敏な動きをしてくれるだろうか?
今から遡ること約90年前の1920年(大正九年)の時、エゾシカは生息数が激減した為に禁猟とされた。
実は1988年(明治二十一年)にも禁猟とされ、1900年(明治三十三年)から再開している。
第二次世界大戦後の世界では自然保護の意識が強まり、ニホンオオカミの絶滅も在りエゾシカは絶滅しない様にと丁重な保護を受けた。
しかし、エゾシカの生息数が回復すると同時にエゾシカによる農作物の被害件数も増えて農業関係者は頭を悩ませた。
そして1957年(昭和三十ニ年)に狩猟が再開されるも、言わば車は急に止まれない、慣性力の付いた繁殖速度は人間の想像を超える。
現在のエゾシカ生息数は64万頭、石狩市の人口規模と丁度同じくらいだ。2008年の調査では58万頭だったらしく人口減少に悩む日本から見ると羨ましい限りだ。
そんな背景も在ってか陸上自衛隊の登場。まさか自衛隊員もエゾシカの狩猟をさせられると入隊当時は思ってなかったろう。
一応、山岳・密林部での戦闘訓練になるのかな?だとしたら目標の半分にも満たないって事は作戦失敗なのだろうか?
そう考えている内に一つの事を思い出した。1960年代に北海道沿岸で行われていた陸上自衛隊による重火器掃射訓練である。
自分は高度経済成長期に生まれてはいなかったので聞いた話だけれども、当時の北海道沿岸漁民に恐れられていた動物が居た。
成獣ともなれば体長3m以上、体重1tとなるトドだ。漁民からは「海のギャング」とまで言われていたらしい。
トドに悩まされ続けた漁民や漁業組合はそれを国に訴えると、どう言うわけか同時の防衛省にまで話が上がり陸上自衛隊の出動となった。
陸上自衛隊による「重火器掃射訓練」と称し、掃射目標として設定された岩礁ごとトドを吹っ飛ばしたと言うエピソードがある。
その話を聞いた時に「そんな事して良いの?w」なんて思ったが、どうやらローカルNHKで毎年TV報道され「北海道の春の風物詩」的な扱いだった様だ。
陸上自衛隊による今回の「訓練」はどうやら失敗に終わったらしいが、この「訓練」が北海道の冬の風物詩となるくらい毎年報道を観てみたい気もする。
サイズは小さくなりラッコのクーちゃん(トドはアシカの仲間らしいが)。
多摩川のタマちゃんに便乗してか釧路川に住み着いたラッコ、彼(?)が来た時に自分は愛知県名古屋市に住んでおり、友人の「クーちゃんがさあ」と言う電話で初めてその存在を知った。
「え~NHKでめちゃくちゃ流してるじゃんクーちゃん!」と熱弁していたけれど、友人はローカルNHKと言う概念を知らないらしい。注意して観ればクーちゃん報道がされていたがタマちゃんほどではなかった。
釧路へ帰省し釧路川へ行きクーちゃんが観測出来るポイントへ行くと園児らしき子供達が必死に「クーちゃ~ん!!!」と呼んで手を振っていた。
餌付けされてるせいか野性味の無いクーちゃんはダラ~と園児のラブコールに反応せずあまり動かない。お前タマちゃんに便乗するくらい空気読めるならラブコールに反応してやれよと。
まあそんなユルさがクーちゃんの人気の秘密なのかも知れないけれどさ。陸上自衛隊に頼めば野性味溢れる俊敏な動きをしてくれるだろうか?