届いたキネマ旬報5月号

巻頭の草彅剛インタビュー


重要な三つのキーワード

「龍」 「亀」 「犬」


龍は 龍の子太郎

ファンなら知ってる 浦山桐郎監督の アニメ

1979年封切り

この映画を観た時の感動を今も忘れない草彅さん

こんな話から始まる

渡邊玲子さんの取材力に感動してしまう


因みにもう一人龍の子太郎に感動した俳優を知っている

荒川良々

草彅さんと荒川さん 学年は同じ

龍の子太郎は 二人の役者を産んだ


龍の子太郎のストーリーと重なる碁盤斬り

まだ観ぬ映画に想像が膨らむ

今の時代には合わないかもしれないけど 碁盤斬りの格之進の娘絹

山本周五郎の小説 日本婦道記を思わせる 武士の娘の矜持を見せてくれるのではないだろうか?

なんて勝手に

白石監督がそんな風に描くだろうか?

また 横道



草彅さんが初めて注目されたのが浦島太郎の亀の役で 

最後は愛犬くるみちゃんで締められたけど


時代劇は草彅さんに似合う筈

それというのも 歩き方が 


父が 時代劇俳優で オードリーで絨毯の上歩くような御大だった片岡千恵蔵こそ 江戸時代の歩き方とよく言っていた

父親は千恵さんが大好きだった

がに股で短足 めちゃ顔デカですが 声は渋かった

晩年ドラマ大岡越前で忠相の父親を演じてた

草彅さんの歩き方も男らしい歩き方で 静の演技と同じく 動の演技を横から撮られるのも佇まいが美しい

股旅姿も似合う筈


撮影中 寒いのを國村隼さんとしのいだ話など 溢れてくる話題が美味し過ぎる


ギアチェンジした草彅さんの時代劇が見られるのは楽しみ


先週観た NHK映像の世紀バタフライエフェクトが ノルマンディー上陸作戦の話で 海岸が真っ赤に染まったあのあの作戦に写真家のキャパや サリンジャーが参加していたことを知り


つかこうへいがサリンジャーのライ麦畑でつかまえての主人公ホールデンを演じることが出来るのは草彅剛しかいない と語っていたのを思い出し

ホールデンを演じるには年齢重ね過ぎたけど ニューヨーカー短編集の一編のような作品も観てみたい


もっと年老いた 草彅さんが

グラントリノのイーストウッドや

セントオブウーマン/夢の香りのアルパチーノみたいな役を演じる時まで長生きしないと