名前が荒野

女の子で荒野と命名された荒野さんが 父親と愛人瀬戸内寂聴 母親を描いた作品


同郷の 瀬戸内寂聴は子供を置いて駆け落ちしたことで 地元ではあまり良く思っていない人もいる


特に瀬戸内晴美の頃は特に

私も本も読まず 


私が瀬戸内寂聴に興味を持ったのは推しの萩原健一が騒動起こして 寂聴さんに頼り 四国八十八ヵ所歩き巡礼したあたりから 

ある意味助けてくれた恩人みたいなもの


そんな寂聴さんが身を焦がす恋愛から出家したあたりを描いた作品


冒頭から嘘をつくトヨエツ

着物着るシーンなんかないのに広末が着物着るから着物を見る目がある云々

荒野さんの父親を見る目こそ

鋭く 娘にとってこの嘘つきな父親と 添い遂げた母親もまた 鬼が住む 

この実在した人間を描いてるので

人間の業の深さに圧倒されてしまう


トヨエツのストリップには驚嘆

出家前に髪を洗うシーン

最後タクシーの中の寺島しのぶは寂聴さんにしか見えない


出家して この世とおさらばしてしまった寂聴さんは狡いなと思うけど

だからこそ 広末のまえでも堂々としていられ

一番強いのは広末なのかもしれない


エンディングの浜田真理子の曲

確か 同じ廣木監督寺島しのぶ主演のヴァイブレータでも浜田真理子の曲が使われてた

廣木監督が好きなのかな?

私も浜田真理子は 最初のアルバム何故か二枚もってる

エンディングが浜田真理子だと映画の価値が上がる感じがする


この映画 もし別の監督が映画化したらどんな作品になっていただろう

やはり廣木監督の色がよく出てる

作家性の映画ではないけど 神代辰巳監督の映画を少し彷彿させる雰囲気が廣木監督にはある

神代監督は胸キュンは作らなかったけどね