とうとう師走

今年を振り返るとコロナウイルス感染で始まり 膀胱炎で締めくくりそうだ

二回のコロナ感染とインフルエンザ感染 耳石が動き眩暈 腸炎に 咽頭炎 脛椎と膝に爆弾を抱え 

抵抗力と体力と筋力が落ちる一方


いやいや こんな容態を愚痴りたいわけではない


山田太一追悼で甦る岸辺のアルバム


家族四人の話

父 杉浦直樹 母 八千草薫 娘 中田喜子 息子 国広富之 

そして八千草薫の不倫相手竹脇無我


こんなに重厚なキャストを今揃えることが出来ただろうか?

今だと まず国広枠がスマイルアップ 中田喜子は誰に? 八千草薫に代わる人など居ない

竹脇無我に代わる人も


杉浦直樹 終生頭髪偽装しなかった杉浦さん素敵だったなあ

向田邦子のあ・うんの杉浦さんも好き


岸辺のアルバムは多摩川が氾濫し 多くの家が流された実際のシーンがモチーフになってると思う

家族の内側が崩壊していく様がリアルに描かれ

その時代の勝ち組と言われるような家族が 商社マンの父親が人身売買のような商社の汚れ仕事をしていた

母親は竹脇無我と不倫

八千草薫は不倫なんて程遠い女優だったので 竹脇無我と不倫する設定が衝撃的だった

今なら竹脇無我のポジションは西島秀俊かな

ただ 今ならストーカー

竹脇無我は最初声のみ

あの声に八千草薫は惹かれていくので 西島秀俊の声はそういう声じやない

姉中田喜子は上智大学に通う女子大生で外国人のボーイフレンドとの間に妊娠 中絶する

浪人生国広富之が 家族の秘密を、暴き崩壊した挙げ句の果てに家が濁流に飲み込まれ

最終回で河原に屋根だけが引っ掛かったのか 残って 四人が座ってるシーンが印象的だった


その頃の当たり前のような理想

商社マンに有名大学

子供は男と女の四人家族

それを崩壊させる山田太一


先日観た稲垣さんの正欲も 当たり前の価値観に 一石を投じる作品

最後新垣結衣と稲垣吾郎はどちらか幸せなのか

問いかける終わりかただった


ディカプリオのキラーズオブフラワームーンもアメリカの闇を抉ってた


結局今のわたしは翔んで埼玉は観に行けないわ

そんな気分じゃない


どちらかというと 北野武の首が観たい