上手は下手の手本
下手は上手の手本なりと工夫すべし
世阿弥(ぜあみ)【室町時代初期、大和猿楽結崎座猿学師】
「人のふり見てわが振りをなおせ」の格言がありますが、世阿弥は下手にも得意な芸があり、上手の及ばない芸もあるといいます。優れた役者になるためには、常に謙虚な心で他者から学ぶなど、芸に対するたゆまぬ工夫が必要であると説きます。
過去の経験や知識も、これからの時代に対処できない事は沢山あります。優れた人やよく学ぶ人ほど常に謙虚な姿勢で後進や若者、時には子供から学んでいるように見受けられる。
謙虚な心で、常に他者から学び、自己研鑽に励む努力が、良き人生を築く鍵ではないでしょうか。
今月も佳き月となりますよう、お祈り申し上げます。