新型コロナウイルスを心配しながらほとんど一日中家にいた3連休中日。まず花組の「KASANOVA」を見ました。去年の生田大和先生演出の作品です。生田先生と言えばまぁ様(朝夏まなとさん)主演の「Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜」を思い出します。あの作品は名作じゃないかもしれないけれど、シェイクスピアと妻アンの微笑ましい恋物語や、すれ違いや辛い経験を経ての和解、そして演劇への愛が詰まったいい作品だったと思います。笑えるところも泣けるところもあって好きでした😄。まぁ様とみりおん(実咲凜音さん)たちの良さを引き出してくれたし。

 

 タカラヅカニュースで見ていた一場面で明日海りおさんが歌う「♪他の誰かと同じ生き方なんてつまらないさ〜」という歌も好きだったし、楽しみに見たんですが。

 

 う〜ん、ちょっと退屈だったかなあ🥱。いや、明日海りおさんはプレイボーイカサノバにぴったりで美しく可愛かったし、これが退団公演だった仙名彩世さんベアトリーチェも綺麗で楽しそうだったし(彼女に最高に合っている役かと言われれば違う気はしましたが)、柚香光さんの悪役もかっこよかったし鳳月杏さんの女役が綺麗だし色っぽいし高音の歌が上手だしで出演者はみんなよかったんですけど。物語が薄っぺら過ぎてあせる

 

 最初の方は楽しい😆❗️と思って見ていたのですが、だんだん飽きてきてついつい新聞に目をやったりしてしまい、あ、台詞を聞き逃した❗️と巻き戻して確認するなど何だか集中し切れない鑑賞になってしまいました。2幕ものでしたが、1幕ものでよかったんじゃないかなあ。

 

 東京千秋楽の回だったので、仙名さんのサヨナラショーや退団者の挨拶が見られてよかったです。真ん中でお姫様のように輝く仙名さんを見ると、雪組トップコンビの同時退団は美しいけれども別々に退団するのもその良さがあると思いました。

 

 今日はその後に録画しておいた8年月組の「グレート・ギャッツビー」も見ました。1日に2つの作品を見るのはなかなかできないんですけど頑張りました(❓)。そしたらこちらは面白かったです😄。

 

 「グレート・ギャッツビー」という作品、原作を読んだことはなく「毎晩のように豪華なパーティーを開く謎の大富豪の話」ということだけ知っていて、理解しにくい物語なんじゃないかと勝手に思っていたのです。でも当時のトップスターの瀬奈じゅんさんが東宝芸能でまぁ様の先輩だということもあり、見てみることにしました。

 

 そしたら、胡散臭い話ではなく純情過ぎる男の切ない話でした❗️瀬奈さんのギャッツビーがかっこよかった❗️貧しかったために恋人デイジーとの結婚を反対された青年が、戦争に行った後に裏社会で成功して大富豪になるのですが、元恋人や結婚に反対した両親、元恋人の夫に復讐する訳でなく純粋に彼女を思う姿が切なくて。

 

 夜な夜な開くパーティーが彼女に再び繋がる縁を得るためなんて、想像もしていなかった理由でした。ロマンチスト過ぎる😆❗️ でも浮気をしている夫トムから離れギャッツビーと生きていくと決めたはずのデイジーが、ギャッツビーの経歴を聞かされ心変わりしてしまうのが残念だし、そんな彼女が起こした交通事故の罪を被ったまま被害者の夫に殺されてしまうギャッツビーが可哀想過ぎました。馬鹿というか…

 

 あんなに華やかだったギャッツビーの葬式に、隣に住むニック以外誰も参列しません。人間って冷たい…😢。デイジーが一瞬でしたが花を手向けに来たのだけが救いでした。トムも妻の罪を被ってくれてありがとうとお礼を言うべきでしょうが👊❗️と腹が立ちましたが。

 

 ヒロインデイジーは城咲あいさんという方でした。この時トップ娘役だった彩乃かなみさんは退団されていて相手役が固定されていない状態だったそうですね。(まぁ様みたい。ぐすん😢)華やかで大人っぽかったけど歌がちょっと不安定だったかな。ギャッツビーの唯一の友人ニック役の遼河はるひさんという方は知りませんでしたけど、長身で優しそうで目立っていました。

 

 ヒロインが悲しい経験から「女の子は綺麗でお馬鹿なのが幸せ」という考えを持ってしまいそれを打ち破れなかったのが残念だし、自分の罪をなかったことにして生きていくことにしないでほしいけれど。一所懸命生きているのに報われない人々が切なく心に残る作品でした。