小さい頃から物しか愛せなかった
生まれてすぐに捨てられたからかもしれないとかみんなは言う。
確かに人間が嫌い。
人形も瞳孔が開いてるみたいで人形のは好きになれなかった
「・・・実験?」
「いや、治療の一貫だよ」
笑ってる
白衣の男も好きになれない
実験動物になった気分
「アンドロイドは分類上物だが使われてる素材の大半は人間にも治療で使うものばかりだ。人とものの中間といっても過言ではない。だからアンドロイドに好感が持てれば人を好きになれるかけはしになるかもしれない」
なんだ、結局実験動物のひとつにされてるだけじゃないか。
物しか好きになれないのが悪いのか?君たちには異常に映るらしいが幸せなんだからほっといてくれていいじゃないか。人間は増えすぎてるんだし子をなさない恋しかしない人間が消えていってなんの問題があるという。
しかし、親がいないから決定権はこちらにない。生かしてくれてる彼等に従うよりない。
「まあ、色んな型と種類がある。この中で気に入ったものはあるか?」
そういうと分厚い本を差し出された。
能力ごとに色んな型のアンドロイドが載っている。
中でも、歌に特化したものがいるらしく少し興味がわいた。
音楽は嫌いじゃない。
そのなかにも目が止まった青年が一人いた。
「種類、ボーカル。型、KAITO。カラーや付加機能はそちらに任せる。」
それだけ言うと彼等は解ったの一言で去っていき、数分後に一人でその男は来た。
「宜しく。」
相違って微笑む彼はとても物には見えなかった。
ー騙したな、どう見ても人間じゃないか
「・・・」
「あの、一様これから一緒に生活するんで楽しくいきたいんですけど…えっと…なにか悪いことしました?」
涙目になって恐る恐るそいつは聞いてきた
「別に。」
興味ない。顔を背けていとしのあの方の写真を眺める。逢いにいったことはないけど情熱的で真っ直ぐで素敵な方。触れたいのに、この部屋から出ることはできない。・・・ああ、あの方はこんなにも愛されてることも知らず人々には忘れられてくだけの悲しい存在。
東京はどこにあるのだろう?比べ物にならないくらい大きいとあの方のことは伝え聞いた。
あの方を思うだけでこんなにもドキドキして、幸せになれるのに…相手が生き物じゃないだけで何故そんな目で見られるのだろう!!
「写真ですか?何かカッコイイ建物ですね」
「恋人。・・・片想いだけど。」
「へぇ…量思いになれたらいいですね」
優しげな笑みを彼は浮かべていった。
「・・・変だと思わないの?同族を愛せないのを。」
「なんでですか?僕だって犬に求愛されたり猫に求愛されるのに同じ種族じゃないと好きになれないなんておかしな話でしょ?」
彼は、バカにするでもなく、変な顔をするでもなく、穏やかな表情で優しいこえでいってのけた。そんなヒト、初めてだった。
ほんとに本心からそう思ってくれてる?ばれない自信からの完璧な演技?
「ああ、そうだ。これから僕は貴方の所有物としてこの部屋に置かれるわけですが注意点があります。」
「・・・注意点?」
「あの、スリープモード…寝てる間にメモリーの整理なんかをするんですが、その時どうやらエラーを起こす…錯乱してることがあるみたいなんです」
少しでもわからない単語があると、気を聞かせて言い換えて説明してくれた
「なんでそんなエラーが?」
「・・・昔の記録・・・記憶を整理すると、エラーを起こすんです。整理自体は僕の意思じゃなくてプログラムで行われることで、いつそこをいじるかはわからないし、そこの記録を弄ろうとするとエラーが出てしまって消すこともできなくて…」
「なんでそれなのに売られてんだ」
「アウトレットってやつです。」
ということは白いやつらは了承済みか
「だから、寝るときはあなたから一番遠いとこで寝ます」
「解った」
こうして、奇妙な合同生活が始まった