消えた町 1
さて、ここからは、聖書とは異なる。
僕は隣町を目指して歩き始めた、宮慈町は、山の中の盆地に開けた、やや大きめの町だ。
近辺の農村からの人の出入りもあった。
しばらくすると、僕は、サタンと別れ、隣町を目指して、3日ほど歩き続けた。
いつもは交通機関があるので、たいして遠いとも思わなかった隣町だが、徒歩となると、遠い。
しかも、道も崩壊して、山の中を歩くしかなかった。
しかし、3日も歩き続けて、まだ隣町も見えなければ、家一軒見当たらない。
いったい、どれくらい歩いたのだろうか。
やがて、まともな道に出ると、一軒のコンビニが見えた。
僕は、急いでコンビニに飛び込むと、とりあえず、食料を調達した。
たいした現金は持ち出せなかったが、キャッシュカードとクレジットカードが手元にあった。
〔つづく〕
登場人物
主人公 ロトと呼ばれる
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