命日 1


翌日、今日は一度帰宅してから花屋へ行ってきた。

先ほどまで、お供え物の花束を探すことになり花屋にいたが、何人かの子供がついてきて花屋に迷惑をかけてしまった。

だが、自分についてくる子供たちを見ていれば、怒るどころか、むしろ嬉しかった。


いつものようにふたば公園に足を踏み入れると、子供たちは口々に

勇一兄ちゃんのこくはくだ

と叫び始める。

そういえば、ちゃんと理由を説明していなかった。

僕は思わず苦笑し、

ああ

と返事をする。

この花は死んだ女の子に渡すものだ。

今回だけは邪魔をしないでくれないかな。

まぁ、いつもどおりに遊んでいればいいよ

最初は僕を冷やかす言葉が飛んでくるものの、すぐにいつも通りの光景に戻る。


みんなが遊んでいる間、僕は花束を持って目星をつけた場所へ歩いた。

かくれんぼをした木のこともよく覚えていない。

〔つづく〕

登場人物

勇一    主人公。公園で遊ぶ子供たちを見守る高校生

翔太    公園で遊ぶ少年。勇一の仲良し

美夏(ミカ)  公園に来る少女達のひとり、翔太の取り巻き

その他   公園で遊ぶ子供たち

その他   公園で遊ぶ子供たち

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(緋鷹由理 hitaka-yuri)


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