オーディオ機器を一部配置換えしたら(機器の入れ替えではなく単に置き場所を替えただけ)、D/Aコンバーターからパッシブプリアンプへ繋いでいるXLRケーブルが、それまでの1.0mでは届かなくなった。
tomocaの「L-2B60」という線材を使用した1.5mのXLRケーブルが余っていたので、しばらくはそれで凌いでいたが、これ、単純な定価で言うと1メートル84円(税別)。
もう少し貴族なケーブルを試してもバチ当たらないだろうと思い、ヤフオクでそれっぽいXLRケーブルを落札してみた。
L-2B60

今回入手したケーブル

早速繋ぎ替えて聴いてみる。
正直、違いはそれほど聴き分けられなかったが、わずかではあるが、今回入手したケーブルのほうが音をより繊細に描く。
tomocaは良く言えば力強いが、絵で言えば、0.3mmの線で描かなければいけないところを0.5mmで描いてしまうような・・・。
クラシック音楽には今回入手したケーブルの方が適していると思い、めでたく採用
(言い換えると、接戦したL-2B60のコスパってすごいな!)。
今回のケーブル、線材の具体的な型名や定価は不明だが、「LINN シルバーバランスケーブル」とか呼ばれていて、LINNの推奨ケーブルらしい。
同じケーブルを出品していた別の出品者の説明文を勝手に引用させてもらうと・・・
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リンのかつての最上級ケーブルであった、シルバーケーブルのバランスインターコネクトケーブルです。
リンはかつて(今でも?)トータルコーディネートを強く勧められるブランドで、当時リンの高級コンポをリンショップで購入すると、必ずこのケーブルを勧められたものです(というか、このケーブルでないと本来の音が聴けないと言われたものです)。
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自分はLINNの機材は一つも持っておらず、そんな自分が入手するのもおかしな話かもしれないが、興味を惹かれたのは「線材」とか「グレード(≒お値段)」とか「長さが足りているか」と言った現実的(?)な理由のほかに、こんなのもあった。
かつて、福岡にLINN専門の「サウンドマック」というお店があったらしく(2012年3月閉店)、このケーブルは店長だったD氏(※)がご自身のために作ったものなのだそう。
そのD氏も2年ちょっと前ご逝去されており、このケーブルはある意味D氏の形見に近いとのこと。
※実を言うと漢字(苗字)の読みが分からず、もしかしたら「O氏」なのかもしれない。ここでは、氏を扱った他の記事に倣い「D氏」と記載する。
だから何?それが音質に関係あるの?って話なのだけど、そういう経緯というか滅茶苦茶大げさに言うと人間ドラマというか・・・。
検討している商品にそういう説明が書かれているのを見たのは初めてで、新鮮だったのか落札してしまった。
結果として採用したからよかったけれど・・・。
オーディオで何かでっかいことをして後世に名を遺す・・・なんてことは、スキル的にも野心的にも0.00000001mmも考えていない。
ただ、自分が熱意と愛着を持って関わった分野に、何かしらの形でほんのわずかでも名前を覚えておいてもらうのって悪くないかも・・・とも思った。
自分みたいに孤独死予備軍で、お墓を建てたっていつかは「墓じまい」されてしまうかもと考えると、ネットの海と人の記憶上にほんのわずかでも残っていれば、それがある意味お墓代わりなのかな、とも。
あと100年は生きてやるがな!
たかだかケーブル1ペアで話が無駄に大きくなったけど、将来的にこのケーブルを手放すことがあっても、上記の経緯は次のオーナーさんにもしっかり引き継ごうと思う。