鎌倉殿の13人』、第41回「義盛、お前に罪はない」を観た。

 

鎌倉の市街戦、和田合戦の戦いのシーンをここまでじっくり描くとは思わなかった。

さらに冒頭で小太郎が平六に北条への寝返りを許したのも意外だった。

 

髑髏💀を御所に取りに戻って襲われた大江殿、文官なのに強くてびっくりびっくり

 

追い込まれた和田軍の最後、引導を渡しに合戦場に現れた実朝の真心を知り、

涙「(前略)みんなここまでじゃ。

  聞いたか、これほどまでに鎌倉殿と心が通じ合った御家人が他にいたか。

  我こそは鎌倉随一の忠臣じゃ。みんな胸を張れー」と叫んだ直後、

小太郎は三浦勢から放たれた多数の矢を一身に受けた。

(小太郎が語る間、苦々しい表情を浮かべた小四郎が平六に合図を送っていた)

激しく動揺する実朝は、小太郎に駆け寄ろうとするが太郎に引き戻されて慟哭…。

小四郎「おわかりか。これが鎌倉殿に取り入ろうとする者の末路にござる」

たしかにこれはかつての上総広常誅殺を彷彿とさせるシーンだった。

 

横田栄司さん、お疲れさまでしたグッド! 

特に前回と今回は、もはや和田義盛にしか見えなかった。

巴役の秋元才加さん、ハマり役。登場から最後までとっても良かった。

義仲と義盛という剛の者に愛された波乱の生涯、

源平盛衰記によると和田合戦後出家し91歳まで生きたとか。

巴が義仲と義盛の菩提を弔った小田原市の善栄寺にも行ってみたい。

 

和田合戦の後、戦禍の鎌倉であちこちに転がる死骸を見て、

実 朝「政というのはかくも多くの者の骸を必要とするのか」   

小四郎「鎌倉殿がお生まれになる前から多くの者が死んでいきました。

    それらの犠牲の上にこの鎌倉はあるのです」

    夫の死骸を見つけて泣き出す女を見て涙ぐむ実朝。

小四郎「人を束ねてゆくのに最も大事なものは❝力❞にございます」👈『草』と同じ

実 朝「力?」

小四郎「力を持つ者を人は恐れる。恐れることで人はまとまる。

    あなたのお父上に教わったことにございます」

実 朝「私は此度(こたび)のことで考えを改めた。

    これよりは政のことはよくよく相談していくつもりだ」

小四郎「よろしいかと。我ら宿老はそのためにあるのです」

実 朝「そうではない。万事、西のお方にお考えを伺ってゆく」

小四郎「…上皇様に…ですか?」

実 朝「心を許せる者はこの鎌倉にはおらぬ」

小四郎「朝廷に近づきすぎることを頼朝様は自ら戒めておられました」

実 朝「私は父上や兄上のように強くない。だから、強いお人にお力をお借りする。

    そうすれば、鎌倉で血が流れることもなくなる。違うか?」

小四郎「…(無言)」

実 朝「小四郎、下がって良い」 小四郎、退出。次郎朝時の謹慎解く。太郎ニコニコ

 

小四郎、政所に加え義盛なくして侍所の別当を兼務することになり、

向かうところ敵なしに見えるが…肝心の鎌倉殿の心はすっかり離れてしまったガーン

その実朝は、兄や父が成し得なかったこと、

「安寧の世を作る。戦はもういい。私の手で新しい鎌倉を作る」と心に誓う。

小太郎(和田義盛)が討ち死にして18日目、関東に大地震が発生する。

そこであの和歌、

「山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふた心あらめやも」

後鳥羽上皇に贈った(送った)だ。

三谷さんの実朝像(柿澤さん)は、応援せずにはいられない人ですね。

小栗さんの小四郎は、もっとダークな迫力があってもいいのでは。

圧倒的なずる賢さとか憎々しさを感じさせて欲しい。

のえが言うようになんか「辛気臭い」のである。 草草にやり