田村正和さんがお亡くなりになりました。
若い人達が知っている
田村正和さんの代表作と言えば
やはり 『古畑任三郎』 でしょう。
古畑任三郎のセリフで
一生忘れられないセリフがあります。
まずは 名作と名高い『動機の鑑定』
の犯人だった
骨董屋のご主人が
古畑に犯人だと見破られ
最後言ったセリフで
『要は何が大事で、何が大事でないかということです。
慶長の壺には確かに歴史があります。
しかし裏を返せばただの古い壺です。
それに引き換えていまひとつは現代最高の陶芸家が焼いた壺です。
私一人を陥れるために...あたしのために川北百漢はあの壺を焼いたんです。
それを考えればどちらを犠牲にするかは......。
物の価値とはそういうもんなんですよ、
古畑さん。』
要は何が大事で、何が大事でないかということです。物の価値とはそういうもんなんですよ。
物に物以上の想い入れや
もうその物がお金で買えないもの見出したときに
物の価値の真価が問われるといったところでしょうか？
世界稀にみる宝石か もう二度と会えない 1番大切な人からもらった なんでもない石。
あなたにとって
どちらに価値がありますか？
あと神回と言われる 『再会』の回での
古畑任三郎の友人役(津川雅彦さん)の自殺を止めさせようと古畑任三郎が言ったセリフです。
私はこれまで強制的に死を選ばされてきた死体を数多く見てきました。彼らの無念な顔は忘れることはできません。
彼らのためにも我々は生きなければならない。それが我々生きている人間の、義務です。
よろしいですか。よろしいですか？たとえ、たとえですね。明日死ぬとしても、やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか？
誰が決めたんですか？
まだまだこれからです。』
私は自死を否定も肯定もできません。
それは この社会が社会的弱者にあまりにも冷たいからです。
ただ
『私はこれまで強制的に死を選ばされてきた死体を数多く見てきました。彼らの無念な顔は忘れることはできません。』
私が覚えている大きな事故は日航ジャンボ機墜落事故からです。それから 阪神淡路大震災 オウム地下鉄サリン事件及びオウム関連事件 東日本大震災 。
それから
子どもが誘拐され犠牲になった事件
むしゃくしゃしたからと起こした無差別殺人事件
自分の小説が盗用されたと恨みアニメ会社に
放火した事件
高齢者の操作出来なくなった車に轢かれてしまった母子 等
たまたま その時間その場所にいただけで
自然災害 事件や事故に巻き込まれ犠牲になった人々。
『彼らのためにも我々は生きなければならない。それが我々生きている人間の、義務です。』
古畑任三郎 屈指の名台詞だと思います。
もう田村正和さんの演技を見ることができないと思うと残念です。
ご冥福をお祈りします。
ハルヒ ハルラのmy Pick