くさまです。
 
公共インフラ大量更新時代真っ只中の市会最年少議員として、橋梁、下水、学校、屋外プールなど様々な公共インフラのメンテナンス現場に入っていますが、今回は、開業から45年が経過する横浜市営地下鉄ブルーラインのシールド改修現場に入りました。
 
昨年末には老朽化と塩害の影響がある区間で天井からモルタルが落下した事故がありましたが、地下鉄もメンテナンスには膨大な時間と予算がかかります。なにせ、年中無休で走っていますので、メンテナンスが終電から始発までのわずかな時間しかできません。
 
今回は、横浜駅あざみ野方面行0時32分発の終電が出発した後の深夜0時50分から地下鉄線路内に入り、老朽化と塩害で改修工事を行っている高島町~横浜駅間600メートル区間の改修工事現場を視察しました。
 
0時50分。高島町駅から線路内に入ります。もう電流は流れていません。
 
終電が終わったら即座に作業が始まります。作業車が入ります。
 
水圧で錆などを落としていきます。
 
夏は湿度でめっちゃ暑いようです。
 
40年経過すればジョイント部分もさびて腐っていきます。
 
錆を水圧で飛ばします。(飛ばした後)
 
下の部分はドリルで削っていきます。
 
老朽化対策と塩害にやられないように、丁寧に塗装をしていきます。
 
改修したところとしていないところでは色が全然違います。
 
この改修工事は、終電から始発までの間しかできないため、この600メートルの工区を仕上げるのに3年かかるそうです。
 
昨日もこの区間だけで40人の工員の皆さんが働いていましたが、1キロ190億円とか200億円とかかかってつくる地下鉄は、そのメンテナンスにも時間と費用がかかります。地下鉄の利用料金が高い理由はまさにこういったところにもあります。
 
ブルーラインは今の路線だけでも40km以上あります。100年、200年この路線を使っていくためにも、計画的かつ予算を平準化したメンテナンスは欠かせません。
 
今夜も皆さんが寝ている間に工事は進みます。是非、地下鉄に乗る際には知っておいてください。