クサキモさんの映画感想 -2ページ目

クサキモさんの映画感想

映画のことなど何一つ分かっちゃいない人間が、才気溢れる人々が精魂込めて創りあげた作品に☆をつけるというイタいブログ。ホントになんも分かっちゃいませんが、映画を観るのが好きです。

以前、飛行機の整備工場を見学しに行ったところ、
そこにカバーを外されたエンジンが置いてありました。


バケモノでした。


当然でかいわけです。とんでもなくでかい。
まあそれは飛行機に乗るときなんかに
ちらっと見ただけでも分かるのですが、


そのでかいものが剥き出しの状態、
つまり内臓丸見えの状態で
でーんと構えているとですね、


これはもう“機械のバケモノ”なのです。


私の場合こういったものを見ると、


デデンデンデデン、デデンデンデデン、
ラリラ~~ラ~リ~ラ~


頭の中にあのテーマソングが流れるんですね。


さて、


「ターミネーター」のキモはこの
“機械の恐怖”であります。


機械油のにおい。
重量感。
剛性感。
暴れ出したら止まらないという威圧感。


あの整備工場で感じた“機械の恐怖”が、
画面からしっかり伝わってくること。
これこそ「ターミネーター」の核心でした。


2作目になると、
趣向の違う恐怖が現れます。


それまで剛性感を持っていた個体が、
今度は水銀状の液体となり形を変え、
再度個体に戻って人を襲う…


“変幻自在の恐怖”であります。


当時は、フライパンの上で転がる
表面張力バリバリの水滴を見ると、


デデンデンデデン


あの音楽が流れたものです。


嘘です。すいません。


本作「ターミネーター 新起動/ジェニシス」にも、
“機械の恐怖”と“変幻自在の恐怖”は登場します。


そしてまた新たな恐怖も登場します。


がしかし……


これがよくわからない代物なのです。


映画の中で説明はされたのですが、
その説明が頭に入ってきませんでした。


おそらく、この先何かを見たときに、
この恐怖を追体験して、
デデンデンデデン
が流れることもないのでしょう。


“例えようのない恐怖”なのだと言われれば
そうなのかもしれませんが、
少し寂しい気もします。


「ターミネーター 新起動/ジェニシス」は、
☆2つです。