草笛の話題では有りません。
このニュースが新聞に上がっていました。
あの、見ると幸せになると云われている、幻の電車です。
東海道新幹線が1964年に開業する前に安全な運行を確認する為の軌道試験車が用意されました。
正直、私は鉄キチでは無いので細かいことは分かりませんし、覚えていません。
もう、60年も前の事ですが、私は大学生、その時は軌道試験車と呼んでいて、ドクターイエローと呼ぶのは何時からでしょうか。
アルバイトで、これに設備する試験器の組み立てをした事が有ります。
種々のユニットを作り、19インチラックに組み込む物です。
19インチとは機器の横幅の事で、ラックはこれより広く、確か60cm、丈は180cmくらいです。
トランジスターがSONYで生産されるようになり10年目頃の事です。
今は、コンピュウターの時代でメモリーがハードだったり、半導体メモリーだったりします。
当時は未だ軌道試験車に乗せるコンピューターなど有りません。
今ではおもちゃ迄行かない、リレー(継電器)を組み合わせて制御をしていました。
今の100円マイコンの方が何百倍も仕事をすると思います。
この時代、プリント基板は有りましたが、部品をプリント基板の穴に挿入し、手半田です。
今は、ほとんどの電子部品はチップ化され、小さい物ではサイズが0.4X0.2mmです。
機械が無いと組み立て出来ません。
当時は小さくても7.1X径2.3mm、これに左右にリード線が付いていますので、コの字に曲げると、最低でも10mmでした。
現在、部品の半田付けはクリーム半田が主になっています。
走行距離、レールの間隔、レールの左右の高さとか、良く覚えていませんが確か試験項目が10くらいだったと思います。
実際に計測をしている現場には行った事が有りませんので、詳細は分かりません。
記録はペン書きオシログラフを10台くらい並べ、幅が1mほどの巻紙に印字する物でした。
*ペン書きオシログラフとはペンの長さが10cmほど有り、実際にインクを入れて、紙に弧を描くオシロです。最近はXYレコーダーに代わり、弧を描く事は有りません。
印字された波形を目視して、善し悪しの判断をする物です。
新幹線の開業に合わせて作りました。
当時、ペン書きオシログラフを作っていた会社が、国鉄から受注したようです。
現在は、色々なセンサーが開発され、マイコンも沢山あり、小型化され、初期の試験項目よりはるかに増え、安全性が担保されているのだと思います。
60年前、既にリニアモーターカーの開発が始まっていた様ですが、開業はいつ頃になるのでしょうかね?
リニアモーターカー用の軌道試験車は出来ているのでしょうね!