社会化とは?
社会化とは子猫、子犬がともに暮らす仲間の動物(人も含む)との適切な社会的行動を学習する過程の事です。
子犬は生後3~12週、子猫は2~9週の時期にあたります(これを社会化期という)。
この社会化期の前半を母親や同腹の兄弟と共に過ごす事で、種特有のコミニケーション方法や順位制の仕組みなどを学びます。そして、社会化期後半には人間社会で暮らしていくための準備期間となります。この時期の動物は好奇心旺盛で新奇な環境や対象物に馴れやすいです。もし、この大切な時期を暗い小さな箱の中や安全な部屋の中で特定のひとしか出会うことが出来ずに過ごすと、この時期以降に見知らぬ対象に対して過剰な恐怖心を抱いたり、臆病な動物となってしまうことが知られています。それゆえにその動物が将来接する
であろう環境や対象物に対してこの時期に十分の馴らしておく事が重要なのです。
◎私達人間同様、動物たちの成長過程にも発達段階があります。誕生から整理するとその段階は順にこのように呼ばれています。
●新生児期(生後0~2週齢)
●移行期(生後2週齢~3週齢)
●社会化期(生後3週齢~12週齢)
…前半/後半(かみつく力の調節)
●若年期(生後12週齢~性成熟)
●成熟期(生後性成熟期~生涯)
●新生児期(生後0~2週齢)
誕生直後は目も開いておらず、ミルクをのむことと睡眠をひたすら行いだけです。この時期の排泄すら自力で出来ず、陰部や肛門を母犬がなめないと行い事ができません。しかし、ミルクのありかを知るために嗅覚はすでに発達しており、母犬や乳房の臭いを感知できます。
そこでこの時期から犬の親子を人間の生活域の中に置くと、人間の臭いを知らず知らずのうちに経験するので、嗅覚や聴覚が発達した時にも怖がらずに人と接触できるようになるといわれています。つまり、子犬の経験やその影響は産まれた時から、あなたの手元にくる前から始まってるわけです。
●移行期(生後2週齢~3週齢)
この時期は目がうっすらと開き、身体もしっかりしてくるので寝床の中で動き回る事ができます。また移行期の後半になると自力で排泄ができるようになります、嗅覚以外に視覚、聴覚の機能も活発になるので、脳の発達が顕著なのもこの時期です。
●社会化期(生後3週齢~12週齢)
<前半>
犬として必要なコミュニケーションを学んでいく時期です。
視覚や聴覚、身体の機能もしっかりし、好奇心が旺盛になってきます。今までは寝てばかりだったのが、周囲を探索したりするようになります、そして兄弟同士でじゃれ合って遊んだり、物も取り合いで喧嘩したり、母犬を相手にレスリングをしたりします。
のちにしつけや家族の一員として育てる場合に不可欠な「順位制」や「相手とのかかわり合いである社会性」も親、兄弟から学びます。
従って社会化期前半までは母犬や兄弟犬の元で育てるのが良いのです。
<後半>
人間とともに共存し人間社会にも適応する必要があります。そこで前述した社会化期の同種の動物と十分接触させ、さらに積極的に人間社会も体験させることが特に大切です。新しい飼い主の育て方次第で適切な社会化ができるかどうかが決まる大切な時期です。
人見知りをし、恐怖感を持つ前に適切な社会化ができるように以下に具体的な方法を簡単に記します。
○犬に対して
親元を離れた子犬を室内飼育をすると、他の犬との接触はほとんどなくなります。
たとえ社会化期前半で親や兄弟と過ごしたからといっても、その後に他の犬とも接触がないとコミュニケーション能力が不完全な犬になってしまいます。なので、
親元を離れた後も年齢や体格の近い犬と接触する機会をなるべく持つ必要があります。
○人に対して
核家族や一人暮らしでは犬が他と接する機会もおのずと少なくなります。しかし、人間社会で生涯暮らす以上、人との接触は避ける事はできません。なので、子犬の時期から、多種多様な外見の人、例えば、ひげを生やした人、眼鏡をかけた人、子供、老人、大人などなど様々な年齢層に会わせる機会を作るといいですね。
○環境に対して。
動物が見知らぬ物を恐れたり、避けたりすることは自然界で生存する上で不可欠なことでした。しかし犬の場合、人間社会にたいして恐れを抱いてしまうと、日常生活の中で問題を起こし、飼い主との関係にも悪影響を及ぼします。そこで前述のように子犬が将来接する環境に慣らしておく事はその後のしつけを 容易にさせます。子犬にとって見知らぬものは全てその対象です。例えば自動車、バイクなどの音、自転車、階段、歩道橋などから始まり、将来その子が触れる環境は全て含まれます。車に乗せる練習はこの時期から始めるとよいでしょう。
○噛み付く力の調節
この他に社会化期の子犬に必ず覚えて欲しいことは、「噛み付く力の調節」があります。
周囲の物を確かめるために口を使う事は、子犬の自然な行動です。しかし、その対象により噛む力を調節しなくては、コミュニケーションはもちろんのこと、家具なども破壊し、人間社会での生活ができなくなってしまいます。本来は母犬や群れの年長者から習う「噛み付く力の調節」を飼い主も意識して教育してください。
人が痛いのを我慢して犬と遊ぶのではなく、犬に噛む力を抑制する事を教えるためには、人間の手や洋服などを決して遊びの対象、おもちゃ代わりせず、決して歯を当てない事を教えることがまず大切です。
その一方で旺盛な子犬の好奇心を満足させるためには、適切なおもちゃと運動も十分おこないましょう。
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●若年期(生後12週齢~性成熟)
体格がおおきくなり、性成熟に達して、ホルモンの状態に変化が出て、雌雄特有の行動が出現する前に、社会化期から目標としていること(人や犬や環境への社会化、噛む力の調節)が実現出来た方が、その後の問題も少なくなります。
また、すでに犬の行動に振り回されて対応が分からない場合は早めに専門家に相談してください。
●成熟期(生後性成熟期~生涯)
性成熟に達することで身体の成長はほぼ完了しますが、精神面や経験は年齢に応じて発達し、変化します。つまり、良い事も悪い事も経験を重ねるごとにそれぞれの犬の行動に影響を与えているので、社会化期までの子犬のように、共通した項目だけを教えたり、決まった方法で対応したりすることは不可能になります。
何歳になってもしつけは可能ですが、悪い経験をしていればしているほどその矯正には時間と根気が必要です。また問題となる行動の種類によっては、避妊手術や去勢手術、薬物治療を併用する事もあります。
ワンポイント!
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幼犬の頃から同年齢の犬と遊ばせよう! (犬の社会生を学ぶ)*1
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幼犬の頃人から見知りさせないためにいろんな人に会わせよう!
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幼犬の頃から外環境に馴らすために外へ出
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