白峰三山のうち間ノ岳を北端としてあじまる大井川左岸山脈は山伏(ヤンブシ)まで延々2000m以上で続き、白峰南嶺と呼ばれている。

お山の大将といえるには2500m以上標高が欲すいが、笹山(黒河内岳)の南で2500mを切る。転付(デンツク)峠も過ぎ、やっと生木割山(黒桂(ツヅラ)岳)で2500mを回復、布引山までキープする。

この部分の主峰がタイトル2629mです。

このサンには1981年9月に登頂した。

当時の登山地図では白峰南嶺主脈じぇんぶには登山コース記載はなく、この山域には記載あるものの難路表示。

山域へのルート

①大井川側は中ノ宿吊橋から所ノ沢越(西沢峠)が一般路、但し、所ノ沢越から布引山へ縦走路は難路。

②早川側は保(ホウ)集落から大黒尾根の中腹を延々トラバースしたあげく同尾根に上がり、ハイ松尾を経て縦走路に合する難路。

③雨畑川奥沢谷沿いに北ノタル、南ノタル合流点まで、中尾根経由で布引山北で縦走路に合する難路。

どれも笊ヶ岳へ長いとおーった。

登山地図をよくみると

④笊ヶ岳の北、縦走路から保川北俣、南俣合流点広河原へ落ちる大武刀(オオブト 大太の当て字だろう)尾根に廃道表示。

ほいぢ76年刊次貼り付け書p22~23保川

 

早川の保の上流白石集落から保川広河原まで小径、アマゴを狙う釣り人が通行。ワシもアマゴ釣りにチャレンジしよう。

大武刀尾根は上りは少々ずれても縦走路に出れるだろう。

9月23日(水・祝)

身延駅前から奈良田行きバス

14:15白石下車。

笊ヶ岳登山案内図看板が立っている。

釣り糸を垂らしながら小径を進むのではかどらない。ちなみにバーに釣られる魚はいなかった。

17:15小沢吊橋

ツェルト設営適地なし。シュラフだけでごろ寝。

9月24日(木)

7:30小沢発

7:40山の神

9:00エンコウ平 小屋ハケーン。

13:10新道②分岐

13:30広河原

大武刀尾根は伐採され、木イチゴなどトゲだらけの藪。道形はないし、受傷する。

釣りの真似事の後、幕営。

9月25日(金)雨

6:30広河原発 伐採跡の北端を上がる。

8:00伐採地上端

針葉樹原生林になる。

9:30富士見平2000m

10:30第2の伐採地

ウインチ散乱。コメツガの幼樹のヤブ

12:30縦走路 道標あり

13:30笊ヶ岳

幕営 終夜雨。

下りも第2の伐採地に当たれば後は何とかなる とおーった。

9月26日(土)曇のち雨

7:00笊ヶ岳発

8:00縦走路大武刀尾根分岐道標

8:45第2の伐採地下端

9:10富士見平

9:35第1伐採地上端

10:35~10:50広河原

11:10新道②分岐

疲労のうえ食料がきれてあら減って足が進まなくなった。本日中帰京のつもりだったが、断念。

アケビを採取しながら下る。

16:15エンコウ平 小屋泊

9月27日(日)

6:00エンコウ平 小屋発

6:20山の神

6:30小沢 吊橋

7:50白石

8:19白石発バス

9:23身延駅前着

9:31身延発 富士経由

13:22品川着

 

笊ヶ岳の頂上に長く滞在したのだが、展望を得られたのは9月26日6:30~6:45だけ。

そのうえ聖岳~上河内岳を撮影しそこなった。

当時は光学大判カメラで、フィルムに限りがあり、もっと雲がとれてから とおーっているうちホワイトアウト。

 

後年、井川湖の渡船に聖、赤石、荒川岳3連の写真パネルがかかっている のを見た。青空に雲一つない。笊ヶ岳頂上で撮影に違い無ぇ。ワシもこり撮影したい、上天気を見計らって再登じゃ と思い続けることになった。

んが、未登のサン優先で登れない。

 

前世紀末の登山地図

④は廃道表示

①難路に変更

②廃道

③北ノタル、南ノタルの合流点へ行けなくなり、合流点から縦走路までも廃道。

③’代わりに南の尾根から布引山へが難路

⑤大井川側椹島笊ヶ岳北間に登山路(難路)。

しかにも上倉沢コルから10分ほど下った上倉沢源頭に避難小屋建設予定。

 

ブログ『激藪の隙間より』

2001年5月26日

白峰南嶺主脈北から笊ヶ岳の画像。

黒桂岳山頂

樹林帯で展望なし。TVアンテナ設置

んな場所行くことなかろう。

ハイ松尾

縦走路から東に入る薄い踏み跡。立ったハイマツ漕ぎ。山頂から白峰南嶺北方の展望があるが、画像は付されてない。

こっちは行ってみたい。

2004年9月18日

布引山、笊ヶ岳、小笊

笊、小笊間踏み跡あり。

1981年には拙は小笊によっていない。

 

以上により、以下のとおり企画、ずーっと温めてきた。

第1日

バス静岡駅前→畑薙第1ダム→椹島ロッヂ(泊)

第2日

⑤で縦走路、ハイ松尾山頂経由 上倉沢源頭避難小屋(泊)

第3日

小屋→笊ヶ岳(小笊往復)→布引山、③’で雨畑 馬場へ下山。

 

2021年サン行再開

登るサンリストで残っているなかで笊ヶ岳が最高。荷重も最大となりそうで、耄碌する一方だーらやるのは今でしょ。

んで、本年版登山地図購入。

主脈縦走路はじぇんぶ実線で一般路

⑤は一般路、但し中間トラバース部分(上り2時間20分)は難路(滑落注意)。

小屋は無ぇ。

ハイ松尾

縦走路からわずかな踏み跡。南アルプス南部の展望。

南部なら笊ヶ岳で良く見える。老い耄れがハイマツ漕ぎすることはなかろう。

③’は一般路。登山口老平の下500m馬場に雨畑湖温泉すず里の湯。ネットによればヴィラ雨畑といい、宿泊可能。老平、馬場、大島間早川町営乗合タクシー(要予約)、大島、JR身延線下部温泉、身延間町営バス(時刻表、料金早川町HPご参照)。

こりらを織り込み、次のとおり企画変更。

第1日

東京始発でも9:26下部温泉着となり、駅前で、奈良田温泉(大島)行きバス第1便に乗車できない。従って、大島で雨畑(老平)行き乗合タクシー第1便に乗り継げない。

第2便を待っては差し支えるので、老平までタクシー(7,670円だった)。

なお、下部温泉駅前には駅無人化でわーるように温泉街が寂れて常時タクシー待機していない。タクシー乗り場に無料配車依頼でんわがある。

拙の行った日は待機無し。配車依頼するもたまたま行事があり、全車出払いで配車拒否。土産物店の女主人が他社にかけあってくれてやっと乗車できた。

30分ロス。事前に山梨交通タクシー予約が安心。

最低桧横手山(ご来光希望なら布引山)まで上り幕営。

第2日

→笊ヶ岳(小笊往復)→布引山、③’で下山。

ヴィラ雨畑(泊)

第3日

帰京。

 

要するに老平から③’でピストンなのだが、道形明瞭、テープ多数で迷う恐れはなかった。

早朝発日帰りの青年の例がある。

そゆ御仁ならヴァリエーションルートも検討していい。

 

p52~55

大黒尾根 白石→大黒山→ハイ松尾

ランカン尾根 戸屋→小笊

じも、下りはおぬぬめしない。