1792ー1868

ロッシーニはほぼ20年間で39本オペラを書いた。スベったのは少ないらすい。ともあれ欧米の歌劇場のレパートリーに生き残ったのは「セヴィリアの理髪師」1作のみ。イタリアで「アルジェのイタリア女」が加わるぐらい。

いずれもDVDを観たが、生き残るだけあって退屈はしません。んが、今更観たくはありません。

「アルミーダ」

52年マリア・カラス(S)で蘇演。CDライヴ録音。

 

スタンダールが熱中した「愛の甘き帝国に」を歌って二オクターヴにわたる半音階のスケールを昇りつめ、さらに下がって来る時、その効果は電撃的。

 

「ランスへの旅」

ロッシーニ蘇演ラッシュのきっかけは多分83年の↓

 

フランス王の戴冠式用イベントに十八人のヨーロッパ最高歌手を集めてど派手に公演。そのためだけのもんだーら済んだらお蔵入りになっていた。

筋らしい筋はないのだが、次から次へとコロラトゥーラが繰りひろげられ、2時間15分あっという間にすんでしまう。

DVD

U.S.A.非正規盤

88年カバリエ(S)以下ウィーンでの公演

観客うけまくり。アバドはバーにするシトもいたのだが、この蘇演だけでも凡百の範疇ではありんせん。

 

「ラ・チェネレントラ」

おあなしはシンデレラ。

LD

フォンシュターデ(Ms)アバド/ミラノ・スカラ座

映画仕立てが難。

DVD

 

 

シンデレラ・ストーリーはU.S.A映画でくりかえし巻き返し。

 

ウケるいわゆる一つの方程式。最初誰が作ったのか知らーんが大したもん。

じも、ブスで成り立つのかギモンだね。

ヴィジュアルはどちらかと言えばフォン・シュターデのほうがまし。

 

「グリエルモ・テル」

1829年パリ初演 最後のオペラ。

第1貼付け書で最高傑作とされている。

ウィリアム・テルのおあなし。

LD

ザンカナーロ(Br)ムーティ/ミラノ・スカラ座ライヴ

第1貼付け書推薦。

眠い。ホリゾントのスクリーンにスイスアルプスを映写するわけのわーらん演出もさることながら、指揮に問題があるのでしょう。

CD

 

 

眠たくなりません。じもリピートしたいとはおーいません。

 

さっと足を洗った後40年悠々自適。まあだいくらでん書けるけんど、聴衆の好みは後進に移っている と判断してのことでせう。自己評価が厳しくタダしいこと、オリンピック開会セレモニーでベッド寝たきりで口パクのテノール歌手は足元にも及ばない潔さ。

と言って、拙がロッシーニだとしたら、死ぬまで引退せず、テノール歌手路線を進んだとおーいますが。

その他第1貼付け書であらすじまで記載されている主要作品はしべて聴いたが、ふしが少しでもNoミソに残ったのは

「湖上の美人」だけ。

70年カバリエ(s)ベッルージ/トリノRAI

 

 

ロッシーニのオペラ・セリア 29ページ

オペラセリアはブッファの2倍以上書いた。

しかしながら、ほとんどしべてイタリアでさえ1世紀半もの間ただの一度もとりあげられる機会がなく埋もれる運命をたどった。

「イギリス女王エリザベッタ」「オテッロ」「アルミーダ」「湖上の美人」「タンクレーディ」などについてナットクしがたい旨述べている。

拙はセリア作品にリピートしたいものはありません。「オテッロ」はヴェルディで聴きます。一般聴衆の長年にわたる判定の積み重なりはそれなりの重みがあるとおーいます。

墓場から死体を掘り起こしてこなけりゃ退屈でたまらないほど、現代一般受けする新作がでてこない。お前はもう死んでいる新作ばーり、というより、新作って何かあったっけこの半世紀?。