2017年8月4日(金)
本来、計画は第1日新湯で幕営、第2日立山駅売店で食糧・水補給後大品山幕営、第3日鍬崎山ピストンして富山のビジホにチェックイン(時刻21:00で予約)。
齟齬もええとこで起床時残余食糧はチョコレート3粒に裂きイカ少々。昨日のうちに立山荘に出れるつもりで松尾平で水をくまなかったので断水。
食糧、水無しでも即死はしないが、今日21:00までに自宅へでんわ連絡できる場所に出れないと遭難騒ぎになる恐れがある。
あのなあ おまーなあ もうしゅでに遭難しとる とおーうんやがねえ ジッサイ問題として。
昨日の木道、ワイヤ梯子を下りで見た憶えはないのだが、こりらをお遊びで設置するわきゃない。この上松尾峠に続くと信じる。だが、斜面は高茎植物に蔽われ道形はない。見通すと尾根右側はミヤマナラ等が並んでいて進入困難。左側は昨日の枯れ沢(隠れて見えないが)で行き止まり。ミヤマナラ等と草との境界をまっすぐ上にがルートと考えるほかない。
5:05ワイヤ梯子上
5:20丸木階段
5:30長い黒白ザイル
掴むと手ごたえない。切れたのか切ったのか。まとめて横の古い鉈目のあるミヤマナラにかける。
獅子岳 ザラ峠 鷲岳 鳶山
新湯の湯煙も見える。
草深くズルズルする急登
タマガワホトトギス(ユリ科)
5:50長い縄、お馴染みの縄なのはいいが、またまた切れている。上部崩壊などで抜けられなくなって廃ルートにしたので切ったんじゃないの。キレてますか。はい、キレそうっす。
5:55丸木ステップ こまめに人工物を記録しているが、道形マッタクない所が続いているため。こりらが(かつての?)ルートの証拠。
オオバギボウシ(ユリ科)
6:05岩壁に当たり木製道標
松尾峠と記した板がはずれて落ちている。下りで見た覚えはない。
岩上に登っていきようもなく右にトラバース、この部分道形が残っている。
6:25~6:30右に枯れ沢、固定縄①末端。
ザラ峠 新湯
多分下りはこの沢沿いに下りていったのだろう。トラバースの記憶もここから横に草を踏み倒した形跡もなかった。ここが過ちの始まり。んが、道標も道形もないでは沢沿いに下ってしまってあたり前田のクラッカー。
6:35~6:45固定縄①上
縄は木にくくってある。上には笹薮で阻まれるから右にトラバース
6:55枯れ沢右岸のザレを上る。
7:05固定縄②末端
下は丸木の階段になっていき
ザラ峠 新湯
7:40~7:45固定縄②上、木製道標
こっちの松尾峠と記した板もはずれて落ちている。この道標には見覚えがあり帰還確信。
短い固定縄が2連、下は丸木の階段が続きやっと山道らしくなり傾斜もゆるむ。以後道形明瞭。
シモツケソウ アキノキリンソウ トリアシショウマ キオン
8:05崩壊箇所
右に固定縄は残っているが、サスケと違い力尽きあるいは切れたバヤイでも下がプールだからOKよー ではない。
右側の岩の累積を上り巻く。
松尾峠0.4km表記木柱 短い固定縄、下は丸木の階段
鍬崎山
8:20露岩の隙間を抜け短い固定縄2連、下は丸木の階段
右端水晶岳(別項) 槍ヶ岳
8:35右側に固定縄のあるトラバース。番号をふらなかった固定縄で無雪期にあってもいいとおーう固定縄はここだけ。
鍬崎山
8:45~9:00避難路出口
立山カルデラは一般車進入不可だが、歩行はかまわないのだろう。避難路開設当初ここの立入禁止看板に異をとなえるシトがいたが当然とおーう。しかし、現在は一般ハイカーレベル(わしのことだが)では危険になってきており通行禁止に正当性ができてきている。
9:05~9:20松尾峠1971m 3等三角点、すぐ先展望台
刈込池の北横にまで砂防工事用道路が伸びている。道路末端から新湯まで湯川谷に堰堤は古いのが一つ。こりは右から越えれるらしい。新湯は度々調査も行われている。道路末端から到達は困難ではないだろう。どーせ古い堰堤に換えてか加えてか大堰堤を造るだろうから将来は車道からすぐになるだろう。
鍬崎山2画像
ニッコウキスゲ(ユリ科)
鍬崎山
10:00追分駐車場
バス道路を横断し遊歩道に入る。小学生の校外学習大集団にぶつかり同じ方へ進む。連日ムダにトンチキしてヨレヨレだが、まあだ小学生よりゃ速いのに我ながら驚く。
10:20高原バス弥陀ヶ原停留所
待合所があり、乗りたい便を係員に申告する。キップも販売している。
テガタチドリ(ラン科)
10:55弥陀ヶ原発高原バス
11:30美女平着
11:40美女平発ケーブルカー
11:47立山着
別項あおきで昼食
12:31立山発電鉄富山行き
帽子、衣服はドロドロでもとの色がわーらない。擦り傷は露出部だけだが、虫は薄いTシャツ、ズボンの上からも刺してくる。カ、ブヨ、マダニ。スズメバチほどでかいアブも少ないがいる。黒部別山(別項)もそうだったが、立山連峰は一般登山路をはずれると虫だらけ。両脚の膝から下は1週間むくんだ。
なーにやってんだか、なぜ手こずったかハンセーせえ。
基本的にはザイルワークができないのが敗因。湯川谷に着地できてれば戻り、立山カルデラ砂防工事用道路の避難路入口の位置はネット上の画像で明確。そりは言ったところで仕方ないとして、GPSがありゃこうまで迷走せんかったじゃろ。持ってないで使い勝手がわ-って言うとるわけじゃないが。
①カルデラ壁のどこらから下ってきたのかよく見て記憶しておかなかった。一般登山路と同じ気分で歩いていた。
②確かに記憶にある松尾平湿原をまず探すべきだった。
新湯リベンジは有るのか。
無い。理由は次のとおり。
①新湯自体の魅力の低下
そん時は多分工事現場からちょっくら踏み跡を辿るだけになりいわゆる秘湯感は減少。個人的には2014年切明温泉(別項)野湯に何らの作業もなく入湯できたのにスルー。野湯の楽しみも壮年期までのような気がする。池自体が適温ならねとかおーってしまう。
②松尾平から湯川谷へのルートをまた探索する気になれない。木道の先を見極めるのだろうが、不分明になるような悪寒。ザイルなしで河原の砂防工事用道路に着地できると確かにいえるのは避難路入口だけ。
松尾平を2日間も満喫でけてえがったね、ぷぷぷぷぷ。
タダしく避難路を歩けていたら松尾平湿原を知ることはなかったろう。松尾平は原生そのままの力がみなぎっていた。いかにもクマが好みそうな環境だが、糞は見なかった。新湯には行けなかったが、拙的には十分楽しめた。
おまーがキョーミあるつってる薬師見平の景観、植生も似たようなもんでね?
池塘、湿原がありサンが見える点は共通。ただ薬師見平のほうが高い。薬師見平には松尾平より弥陀ヶ原のほうが近いだろう。まあ弥陀ヶ原ほど広大ではないけど。
薬師見平の代わりにはならんてか、やあり行くっきゃない。
じも、避難路入口に到達できないわ、下ったルートを見つけられないわで赤牛岳から薬師見平ピストンは拙の技量・体力では童貞到底ムリが明らか。
①曲りなりにルート設定さえない。人工的手がかり皆無。
②長い
③下部は松尾平の背丈を越すチシマザサの密生に同じに加え、中間立ち上がったハイマツ漕ぎ。
GPSは必携だろう。誰か到達できたらUP期待。
まあ、残した鍬崎山はやあり登りたいとおーう姿だった。
P.S.
『さるブログ』薬師見平赤牛岳北西尾根ルート
2019年9月7日3:30奥黒部ヒュッテ発15:30薬師見平着(テント泊)
9月8日3:30薬師見平発16:00奥黒部ヒュッテ着(泊)
目視でポイントを追って到達できる。ザイルワーク不要。
ハイマツ漕ぎは五龍岳~東谷山より楽?、樹林帯の藪は黒部別山並み?
水は薬師見平の池塘のを濾している。
60台前半だったらおまーでも行けたんでね?ザンネンなことよのう。
そうでもない。貼り付け画像のうち心を奪われるのは尾根下り部分で、薬師見平自体の風景写真ではない。
プロの機材と技術で撮影されていない(盛ってない)が、対象が魅力的なら人の心を奪う。
このブロガーが指摘しているが、薬師見平は薬師岳が見える平ではあるが、薬師岳を見るにベストなわけではない。
拙的には展望してまずその存在を探すサンではない。
湿原は荒れてはいないだろうが、規模、質は高天原に劣る。
到達時点で「へろへろ、もう来ないって感じ」と書いている。感激の言がない。
この苦労をしてまで必見とはいえない とわーらしてくりた。