日本アルプス、中味を3分して北、中央、南アルプスと称すのはごくフツー。が、もちりん近世以前には遡らない。欧米に後れを取った近代日本のちとムリッぽい背伸びが感じとれる。

他にも急流にラインだの、タレントに日本の○○などいいよるな。

アルプス最高峰モンブラン4807mに対し、日本アルプス最高北岳3192mその差1615m。その差分くらいの標高のサンがいくつも百名山に選定されていて例えば八幡平1614m。こゆ立派な高原のうえに北岳が載ってるのがおんとーのアルプス。

というてもアルプスみたいなハイカーの取付くしまもない山容のサンがないわけでもない。越年雪どころか氷河認定されたもんも見られ、広く高山植物、ハイマツ帯。日本でこりだけ高いサンが連なっている場所は他にないから、まあギリギリセーフやろ。

しかし、住宅地の裏の丘乃至里山みたいなのに○○アルプスといってるのはアウトだね。まあもうそういったので定着してるのは仕方ないけどこれ以上新にホニャララアルプスは願い下げ。もう日本は世界の中心の一つになっているし、まるでアルプスとはおーえなくてもそれなりの良さがそれぞれのサンにあるだろう。こりだけ高いちきいたが、具体的には何m以上なのだろうね。

 

 

日本アルプスのうち百名山に選定で最低は焼岳2458m。光岳2591mについて「・・・日本アルプスの南のターミナル・・・二千五百米以上の山は、ここをもって終りとする。・・・光岳をもってその俊英の気を収めるわけである。」2500mでどや。事実2500m以上を日本アルプス外で探すと本州中央部にのみパラパラ。

そりでは2500m以上の日本アルプスの中でも高いといえる部分はどこだんべ。

最高+最低/2以上の部分だろう。3192+2458/2=2825、2800m以上の部分。北アルプスで2800m以上のピークだけ結んで縦走できる部分はと調べるとどこも長く続かない。3000m超といっても立山、槍・穂高、乗鞍しかないくらいじゃけん。八ヶ岳中枢部について「二千八百米という標高は、富士山と日本アルプス以外には、ここにしかない」という有難さが身にしみてくるだろう。北アルプスで最長の2800m超漫歩は三ツ岳〜黒部五郎岳でぜひ歩いていただきたいものだ。

んなことおまえが気張るまでもなく三ツ岳〜三俣蓮華岳経由で槍ヶ岳は裏銀座といわれる人気。

裏銀座とは表銀座と並び槍ヶ岳もうでのハイカーが多いのを表現だろうが、いただけない。銀座はジェニと色まみれの街の代表、サンに入っても無縁になるわけではない(例えば交通費、山小屋料金)けどことさら思い出したくはない。銀座というと西荻にさえあるのだが、この自己放棄で中央集権志向もヤだね。

ともあれ高度感ある所で盛夏なら危険なく1日中遊べるのだーら1980年に初めて行ってビックラこいて続けて81年にもいった。そして93年。サンはジッサイ登って画像をたくさん撮ってもたいていはきれいさっぱり忘れさってしまう。そゆサンはインパク値が低いわけで忘れたけんでまた登ってもまたまたすぐ忘れるだろう。ところがやありいちーちはムリだが、脳裏に刻み込まれる景観があるサンがある。そゆ景観が複数あげられる山域が裏銀座。

No味噌にさえそんなにはっきり記憶されるのなら1度行けば足りよう。

確かに。蝶ヶ岳からの槍・穂高岳連峰、北穂高岳から大キレット越しに槍、素ん晴らしいが、わーりましたで2度登ってはいない。けどここは絶景ポイントが連続するのだよ。

といっても3度も行ってれば。

 

 

手持ちは77年版渡辺正臣著。貼付けが内容同一かわーらん。

同社の近年のガイド本にハイカーから毛が抜けたレベルが行ったら盛夏でもアボーンのコースは載ってない。掲載地図に危険マークのついた箇所のあるコースはあるが、そこも要注意ではあるがまず抜けれる。

ところが、この本ときたら登山地図赤実線コースと何ら区別することなくヴァリエーションルートMAPにてんこ盛り。説明がされているのもある。よく読めばあとがきに著者の山旅レポートだよと書いてあるのだが、若いバーは気づかず同シリーズ他山域ガイドと同様とおーい憧れの地が二つ、高天原新道の項の薬師見平と東沢遡行の項の源頭(からの別項水晶岳)。

薬師見平は断念ち言いよったとおーうが。

一般の人は東沢出合から中のタル沢までが無理と記してあるが、高天原からは行けただろう。現在は道形のかけらもなく急傾斜つうかもう崖でモーレツな笹薮が続くらしい。沢の大高巻きは命懸け。じゃによって赤牛岳から尾根を下ってと計画したが、大猫山(別項)のただの登山路で1泊の荷物背負っただけで立ち往生では、死んでもいいから行くじゃなく100%アボーン。本買った頃に行っときゃのう。

東沢は?

黒部の特色である激しさは見当たらないと記してある。地図みても滝やゴルジュの記号はないでホイホイ出かけた。が、出合の水量がハンパねー。恐れおのののかで読売新道へ逃げた。事実この後釣り人が渡渉を失敗して入口の大滝(上4mナメ、下2m)の滝壺に吸い込まれ亡くなったらしい。著者は山千/山仙/山専。

こっちも諦めた?

薬師見平と同じ発想で東沢乗越から下ればどーよ。短いし源流部はハイマツ/笹薮よりお花畑/高茎草原が勝っていると期待したい。前後小屋利用で軽装ですむ。ほいぢ水晶岳第4登。この類い稀な山域に今生のお別れに行こう。

まあ、しかし裏銀座だけに混みよるのう。

乗越へはいろいろなコースがあるが、行きは93年と同じく竹村新道(別項)にしよう。関連して心残りは伊藤新道。93年当時でしゅでに廃道扱い。が、このとき鷲羽岳山腹のハイマツ帯にくっきり一線残った切り開きを下って行く単独行者を見たのだね。まあだどうにかなったのかもしれん(5つ湯俣川に吊橋がかけられていたので、現在はハイカーの領分ではずえったいない)。伊藤新道も生きていれば裏銀座を歩く部分は少なくなり、特にブナ立て尾根をシカトできるのでうれしいのだが。高天原新道もそうだが、いつまでもあると思うな親に登山道。

善は急げか。

そゆこと、廃道になり仙境にいけなくなったハナシをしたのだが、多くは道がついて仙境でなくなる。道ができた当初のほうがまだ荒れてないということもある。

 

 

日本アルプスの五仙境 7ページ

1922年の文章だが、上高地(別項)と五色ヶ原はしゅでに除外しにゃならんと書いている。選ばれたのは次のとおりだが、ご感想は?

①大井川東俣広河原

②大日平

③聖沢水源地

④黒部川東沢カラマツ林

⑤白馬朝日岳頂上

①④は行ったことないでわーらんが、他はわるくはないが仙境とまでは。①も少し上流、池ノ沢を下って雪投沢合流点に出たことはあるが、南アに普通の開けて白い河原に出たなとおーっただけ。

東俣には林道が通り、池の沢小屋があるぐらいじゃけのう。他もはっきり登山道がつけられてしまった。

その論法では道のつけられてない④は往時のまま、源流部から脚を伸ばしたら。

カラマツは植林でごくフツーだし、大岩山(別項)で天然ものもみたが、そう執着はない。まあルートで見れれば幸いとしてルートにないバヤイそれがあるとこまでことさら下るはせんとしょ。

ルート?

水晶岳の全貌を東沢源流部(別項)から見たいが企図。源頭の雪渓末端が2360m、そのすぐ下で水晶岳から沢が流れ込む。渡辺氏著所載の水晶岳の画像はツメから撮ったとされ、本文でツメの語が使われるのはそのあたりから。

んじゃそこらへんまで東沢乗越からピストンがルートやね。大岩山が2319mで千段刈はもっと低く2100m以下。カラマツ林はムリっぽい。

カラマツ林よりもっとええもんがあるから東に高度を上げていきたい。

 

 

五郎池(別項)2530m 俯瞰カラー画像

この画像、裏銀座縦走路から五郎のカール・池と赤牛岳は、通ったものの脳裏に必ずやきつく風景の一つだろう。が、先が長く時間に余裕がないので池は見下ろすだけ。赤牛岳もなーなかコースに入れにくい。

かつて昭文社と並んで登山地図「登山・ハイキングシリーズ」を日地出版が出していた。なかに廃版になったのが惜しいものがありその一つが、「雲の平」調査・執筆伊藤正一。著者はたぶん伊藤新道開設者だろう、コースが付属冊子に解説してあります。黒部源流のサンが目的のバヤイ、当時昭文社では3枚持たねばいけん。そりも必要部分しべて端っこ。が、こっちはきっちり1枚にまとまってある。

こりに真砂岳から池まで難路表示、1時間30分。「山なれた者でしたら、池から直接東沢乗越へ出ることもできます。」と解説。池の画像をみると真砂岳の方下部はお花畑とハイマツ、東沢の方は岩原とハイマツ。

おまーが伊藤氏の想定する山なれた者に該当することを祈るとするか。

抜けれそうになかったら、乗越に戻り縦走路で真砂岳にまわってから上下すりゃすむこと。