甲斐駒ヶ岳2965mに東、甲府盆地からの登路は黒戸尾根です。昔はその北の日向山ー大岩山ー(八丁尾根)-烏帽子岳ー三ッ頭を経るルートがあったらしい。

 

 

日向山 2ページ モノクロ画像 説明イラスト

日向山の西のコルまではハイキングコースです。『激藪の隙間より』などネット情報によると大岩山までも道があるという。その先で断崖になっていてザイルワークができないとムリ。そこを突破できても八丁尾根上部はハイマツこぎ。
拙は大展望のある場所が南にあるという鞍掛山に途中寄り大岩山をピストンとすることにしました。早朝発深夜帰着なら日帰りも可能かも。しかし、10時以降はガスが出てなーんも見えずただ行っただけになるのでは。別段家に用事があるわけでなし山中1泊2日で計画です。
次にどこでキャンプするかです。テントを張ったままできるだけ身軽に行動したいなら麓に近いほうがいいが、日帰りと時間的な違いは縮まっていきます。ハイカーに不審感を持たれないためには日向山山域はまずかろう。とすると唯一の水場である錦滝も没。あと水は駒薙ノ頭と大岩山の鞍部から北に喜平谷源頭に下りれば得られるらしいが、どれぐらいかかるのか。ここにキャンプならほぼ往復全部テントをかつぐことになります。鞍掛山南の展望を第1に駒岩(鞍掛山分岐)で幕営、水は2.5l+缶ビール500ml持参で賄う(水は1.5l/日持ちたいが)に決定。
次に出発時間です。日向山雁ヶ原は展望良好と登山地図にある。一番早く着くようには韮崎駅発山梨交通バスは第1便8:45に乗車、白須着9:17タクシーで矢立石登山口9:35雁ヶ原11:00。自宅ごく早朝発でもこの時間では確実に八ヶ岳などが見えるとはいいきれずその後時間が余り過ぎそうです。韮崎発バスは第2便利用、タクシーは使わずでも時間的にはいけそうだが、老耄重荷はきつく利用することに。なお、台ケ原にあった旭タクシーは廃業したらしい。北杜タクシー(℡0551-35-4800)を予約。
2015年6月1日(月)
JR中央本線韮崎駅ホームから茅ヶ岳1704m

深田久弥終焉の山。登ったことがあるが何も憶えていない。もう1度登ろうと思ったこともないからおーしろくなかったのだろう。
11:00 韮崎駅③発下教来石行きに乗車


11:32白須着850円


左よりに見える台形のサンが鞍掛山2037m。一つ先のバス停は道の駅はくしゅう。この道の駅で昼食がよかっただろう(ネット上のバス時刻は改訂前のままでもっと早く白須に着けるつもりで昼弁当持参していた)。
タクシー18分3070円で矢立石登山口。平日というのに駐車スペース外にも駐車の盛況。昼食後
12:15矢立石登山口発
低いササが下草の雑木林から始まりゆるやかな登り。道は雁ヶ原までは遊歩道並み。ハルゼミの蝉しぐれ。途中石仏1。ナデシコ科と思われる見慣れない草が多い。
タガソデソウ(ナデシコ科)?なら中部地方に産すが、稀な草

ヤマツツジ(ツツジ科)

13:45日向山3等三角点1660m。樹林内で展望はない。
13:50雁ヶ原
名称は雁が腹摺山と同趣向だろう。花崗岩が崩壊した白砂の斜面に岩塔。
ハイカー最後発が下山しようとしていた。ここまで遭った下山者47名。
八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳が見えるらしいが、雲の中。見えたのは
雨乞岳2036m

頂上の伐採地もわーり、09年登頂を思い出す(登山道あり)。白く見えるのは水晶薙ぎでここと同様の地形。
今から向かう方面、左から鞍掛山、落トシノ頭、駒薙ノ頭、大岩山か。


シロバナノヘビイチゴ(バラ科)

ヘビイチゴ(黄色花)より上品だが、ポット苗を見ない。見たことがあるのはノウゴウイチゴ。
14:15雁ヶ原発、下りはじめた所から雨乞岳


日向山西コル(錦滝分岐)が見えてくる。


14:25日向山西コル
大岩山方面へ踏み込むが、道形は大岩山まではっきりしていて登山道を探すような場面はない。さらに大岩山方向を表示した道標もかなり取り付けられています。ごく一般的な登山道。
遭遇下山者は中年夫婦と中年男性1名。
シラビソ樹間から日向山

コイワカガミ(イワウメ科)

イワカガミのポット苗は出ているが、栽培はやや難しいとされています。
鞍掛山が望めるザレで一瞬だけ甲斐駒ヶ岳が姿をみせてくれた。


トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)


16:20駒岩2029m(鞍掛山分岐)、途中10分休憩。

ご覧のように日向山2h、大岩山2h、鞍掛山0.3hと表示したりっぱな道標が立っています。一連の道標で0.3hは18分でなく30分のつもりらしい。
名前と異なり岩はなく完全に平坦な地面が広く幕営に適す(水場はないが)。
ただ、ダニに8カ所ばかりくわれた。近くでシカの鳴き声は聴いたので、ツェルト内で殺虫剤燻蒸してからが普通だろうか。