キンポウゲ科 半日蔭 庭土

二輪草で同じアネモネ属の一輪草に対してつけられました。確かに1茎2花が普通だが、1花だけまたは3花つくこともあります。どちらも夏には地上部は枯れ果てるのでスプリングエフェメラルですが、ニリンソウにはちともったいないような印象。というのはイチリンソウは拙は3ヶ所で見たことがあるだけですが、ニリンソウは春に低山に行けばまず見かけるからです。どころか林の下一面ニリンソウだらけも珍しくありません。白い小さな花が群れて美しいといえないわけではありませんが、あまりにふんだんに普通にあると有難味がなくなるのが人情。それでノコンギク(別項)と同様山野草趣味界で流通しているのは矮性、八重咲きなど何か特徴のあるものです。

最初の花が終盤で茎が伸び基部から2輪めの蕾が上がってきます。同時に2輪が満開になるわけではないと発見。結実時に花茎が伸びるのは種をできるだけ遠くに播くためでしょう。


20株300円(税込)2010年
神奈川県相模原市藤野町 正念寺前で出店の地元おばちゃんから購入
このおばちゃんは園芸向けのつもりで販売していたのではありません。ノビル20球100円(税込)と同様山菜(食用)としてです。トリカブトが属すキンポウゲ科はどれも食ったらイチコロイメージ。知らない草は決して口にしないでくださいね、が、ニリンソウは食えるのです。全て若葉だけでなく根茎がついていました。これはトリカブトと誤認していない証明のつもりだったのかも知れません(葉の形は似ていて実際事故が発生しています)。トリカブトが直立の極小里芋タイプに対し、ニリンソウは芋虫みたいで横または斜めです。
さて、おばちゃんは畑でつくっていたのやら。ま、市とは名ばかり空気のいいソンですから根茎をまけばわさわさ増えると思います。けどちっと林に入ればライスみたいにあるでよ、多分鍬でもって一掻きしたんでは。腐葉土の浅いところに根茎がコロコロしてますので容易く根こそぎできます。
拙は全部庭のグランドカバー用にしました。にしても葉っぱは食ったらええんでないの。これが山菜になってるのは多分大量に容易く採取できるため。デパート地下の野菜売り場にはシーズンに並ばんもんね。野菜に届かんけん山菜のうちでも残念なほうなんじゃないの。キノコでいえばナラタケみたいな。お浸し向けの葉菜はいくらもあるけん。
ところでYOUは何しにこのソンに?
正念寺に樹齢推定250年の枝垂れ桜があるんですね。
2010年4月8日は前夜の雨が丹沢頂稜部では雪。お目当ての枝垂れ桜は散り初め、周囲のソメイヨシノは満開(年によって変動しますからお出かけになるならネットで情報を)。
平日ということもあり見物は他に中年男性1名だけ。


道中のご案内
JR中央本線藤野駅から南へやまなみ温泉行き神奈川中央交通バス(時刻表同社HPご参照)が相模川を渡るのは日蓮大橋。この一つ上流にかかる弁天橋で川を越し少し西へ進むと南に芸術の道が岐れます。
芸術の道とは道路沿いにオブジェが陳列されているかららしい。ロケットみたようなのがあったし、朽ち果てて自然に還るのを想定したというのもありました。JR車中からも見えるのは赤いハートのシールで封をした手紙みたいなやつ。
これを進み左側にシュタイナー学園中等部があるともう少しで右側、舗装の1本道。
あまり評判をきかないが、ついでにやまなみ温泉によるのも1案。

 

正念寺 p62
本書掲載画像撮影年の満開は4月15日

 

椿を1本移植したらば、キョウガノコが葉陰に、ほいぢ玉突きで移植。その跡に、ニリンソウ追加。

 

2010年はがいにお徳用だったにー。

現物は太い。圃場で肥培でしょう。2010年はやあり野生で、価格差にナットクをどーにかつけますた。