ユリ科 半日蔭 庭土
蛇ノ髭は別名竜ノ髭で蛇に鬚はないと思うので別名のほうが妥当。葉長が短く一株が丸くまとまる品種で玉竜でしょう。短いうちでも供給業者によりやや長短があるが、短いほうが具合がよろしい。プラスチックトレイに何十株とまとめて普通に流通しています。暇つぶしに園芸店、植木屋に出かけても気にかけているものや気にいるものがいつもあるとは限りません。それで手ぶらで帰るのも何だかなというバヤイはこりがよろしいですね。おいおいグランドカバーとして修景に利用でき有って困りません。
京の名庭を拝見して感動することの一つがコケ(別項)の美です。ご高承のとおり苔寺(西芳寺)というのまであって、こけにもずいぶん種類があるものだと思います。禅宗寺院の枯山水で緑を添えているのはスギゴケが多いようです。これにかぶれて関東で真似っこしても定着が困難なのがスギゴケです。

 

 

序章 湖底の風土 名残は神泉苑(御池)

京は大昔は湖底だったそうで、湿気が半端ないのです。たまに遊びに行くぐらいでは気づきようもありませんが、決してしのぎやすい気象の土地ではありません。この住み心地の悪さの代償にこけの美が与えられているといえます。
関東で代役をつとめるのが「玉竜」です。苔と被子植物では離れ過ぎて役を全うできているとは思えませんが。作庭の基本素材の一つでずいぶん古くからあるようですが、いつ誰がどこで選抜したと聞いたことがありません。内外で人気の草木(例;乙女椿)の多くが同様です。現在の和風庭は古来幾多の無名の目利きのおかげで成り立っているわけです(日本文化の精華の一つ)。わが家のは30年前千葉の郊外というよりもう田舎といった所で作庭の真似事をしたときに業者が使ったものの子孫です。
よく見ると花がいっちょ前に百合です(遺伝子配列によるのだろうか新分類ではユリ科ではないそうだが、老残にはもはやついていけないので本ブログは全て旧分類表示。淡紫のユリというのはまだ作出されていないので夢見る方にはいいかも。このごく小さな花は見過ごしても秋の瑠璃色の種子には目をとめられると思います。

 

 

4ケース(1ケース40ポットで160ポット)
7,560円(税込)送料無料2016年 オンラインショップ『千草園芸』
井の頭通りの園芸店では1ポット150円近いので1ポット47円はお徳用。沢山買うほど単価は下がる。

 

 

安かろう悪かろうではなかった。
芝生のようなシート状のものもあるようだ。即決でなく時間をかけてでいいならポット苗を疎らに植えるので足る。
んが、光量などにより適、不適があり、いっこうに拡がらない場所もある。
2022年追加