てっとり早く、とりあえず試してみよう編
社内SEをしていると「最近パソコンが遅くなってきた」という話をちょくちょく聞きます。
恐らく世の中のたいていの人がそう感じたことがあると思います。
ですので、遅くなった時の対処方法を今回から数回にわたり記述しますので参考にして頂ければと思います。
今回は『てっとり早く、とりあえず試してみよう編』として、高いスキルがなくても、複雑な操作をしなくてもすぐに出来ることを記載します。
1.バックグラウンドや起動時に実行されるアプリを止める
◆バックグラウンドアプリを止める
バックグラウンドでアプリが動作していればCPUやメモリーを使用するだけでなく、情報の送受信によりインターネットの負荷にも影響します。
また、ノートPCを外出先で使用している場合はバッテリーの消費も早くなります。
不要なアプリはオフにしましょう。
①スタートメニューを右クリックで開き【設定】→【プライバシー】→【バックグランドアプリ】を選択
支障がないのなら全てのバックグランドアプリをオフにしてもいいと思います。
◆スタートアップアプリを止める
スタートアップアプリは、パソコンの起動時に自動で起動するアプリです。
必要な時に手動で起動すればいいのであれば、スタートアップから外しましょう。
操作は、スタートアップフォルダーから削除するのと、スタートアップアプリの設定をオフにするの2ヶ所あります。
●スタートアップフォルダーから削除
①スタートメニューを右クリックで開き【ファイル名を指定して実行】を選択し「shell:startup」と入力し【OK】ボタンをクリック
②開いたスタートアップフォルダーに不要なアプリのショートカットアイコンがあれば削除する
●スタートアップアプリの設定をオフにする
①スタートメニューを右クリックで開き【設定】→【アプリ】→【スタートアップ】を選択
自動起動したくないアプリをオフにします。
2.ゴミを整理する
Cドライブ(OSがインストるされているドライブ)の空き領域が少なくなると動作が遅くなることもありますので、定期的に確認して整理しましょう。
◆ごみ箱を空にする
・ごみ箱アイコンを右クリックでショートカットメニューを開き【ごみ箱を空にする】を選択
◆ディスククリーンアップを実行する
ディスククリーンアップは、一時ファイルや不要になったファイルなどを纏めて消去できます。
①タスクバーの検索窓に「ディスク」と入力し、検索結果の一覧からディスククリーンアップを選択
②【システムファイルのクリーンアップ】ボタンをクリック
③スキャン後、削除後の増加するディスク領域一覧が表示されるので、説明を参考にしながら削除したいものにチェックを入れて【OK】ボタンをクリック
上図の画面例では、WindowsUpdateのクリーンアップは容量が8.55GBytと大きく、説明から削除しても問題なさそうなので削除します。
④クリーンアップが実行します。(例では終了するまでに30分ほどかかりました)
終了後、Cドライブの空き領域が8GByt以上増えました。
3.パソコンの設置状態や使用状態を確認する
パソコンの設置環境なども重要です。
経験上、「パソコンが遅い・・・」と言ってくる人の多くに共通する使用状態があります。
以下のように使用している状態を見直してみましょう。
◆通気口を塞がず、空気を循環しやすいように設置する
パソコンは、CPUやハードディスク、電源ユニットなどから発熱します。
排熱をするためにファンや通気口があります。
よく、筐体の通気口を書類などで防ぐように設置している人や、埃が多そうな場所(机の下の足元とか)に設置している人を見かけます。
パソコンは熱が上がりすぎると処理速度が遅くなりますし、パーツの劣化が激しくなりますので廃熱は重要です。
空気を循環しやすい環境に設置しましょう。
◆ホコリを掃除する
長くパソコンを使用していると、通気口やパソコン内部に埃が溜まってきます。
そうすると、廃熱効率が悪くなりパソコンが遅い原因になります。
定期的に確認して、エアダスターなどで埃を除去しましょう。
◆ウェブブラウザのタブの開きすぎに注意する
アプリを同時に沢山開くとパソコンが遅くなるのは皆さんも経験があると思います。
ウェブブラウザのタブも開きすぎると遅くなります。
お気に入りに登録するなどしてすぐに開きなおせるようにしておき、不要なタブは閉じましょう。
◆デスクトップ上のファイルやショートカットを整理する
よくデスクトップ一面にファイルの保存やショートカットを張り付けたパソコンを見ます。
こういう状態では、パソコン起動時や動作が遅くなりますので整理しましょう。
【次回】