1月13,14日に共通テストが行われました。多くの受験生にとっては最初の試験なので、疲れが溜まったことかと思います。今日は早めに寝て、すぐに気持ちを切り替えていってほしいです。
さて、ここでは「共通テスト2024年度 日本史」について振り返っていきたいと思います。私としては時間がかかる問題が多いなあと感じました(笑)。何より資料の読み取り問題が多く、そこに時間を取られると最悪の場合時間が足らなくなってしまうのではないか、というほどでした。
早速具体的な中身についてみていきましょう。
(Ⅰ)大問別のテーマ、および設問数
大問1 印刷の歴史
大問2 日本古代の食物
大問3 中世社会の特色
大問4 近世の輸出入品と社会・経済の関係
大問5 明治の政治・社会・経済(一部幕末も含まれる)
大問6 2度の世界大戦後の日本と国際社会
全体の設問数:32問
大問数と設問の数はこれまで同様、変化はありませんでした。しっかりと過去問に取り組んでいた受験生にとっては、「いつもと同じだ」と感じたことでしょう。
(Ⅱ)形式別の設問数
資料(史料も含む)の読み取り問題:16問
年代順に並べ替える問題:5問
知識問題:11問
資料問題が16問,年代順に並べ替える問題が5問、知識問題が11問という結果になりました。
(Ⅲ)細かい変化
①年代順に並べ替える問題
大問4の問2(江戸幕府による「鎖国」政策)、大問6の問6(敗戦後、日本がアメリカと締結した条約)は細かい年代を把握していないと並べ替えるのは厳しかったと思われます。大問4の問2はいわゆる「鎖国」の過程を、大問6の問6はⅠ,Ⅱ,Ⅲの文章が何の条約であるかを把握していないと答えを出すのは厳しかったと思われます。
②知識問題
①と重なる話になりますが、共通テストにしては細かい知識が要求されていました。例えば、大問5の問1では「1858年に締結された条約=日米修好通商条約に基づいて、翌年開港された港」について選択肢では兵庫・箱館が並べられていました。正解は箱館なのですが、受験生にとっては箱館=日米和親条約というイメージがあるため、兵庫を選んだ人が多かったのではないか、と思われます。また、大問6の問7は「サンフランシスコ講和会議に参加したが調印しなかった国」について、選択肢ではソ連とインドが並べられていました。正解はソ連なのですが、共通テストにしてはややレベルの高い知識になりますね。
(Ⅳ)まとめ
今年の共通テストは多少細かい知識が要求されていました。実際に受けていた受験生にとっては、なかなか厳しい勝負を迫られた気がします。とはいえ、全ての問題で細かい知識が問われているわけではありません。基本的な用語は必要としつつも、それを前提にして自分の頭で考えるという、実に共通テストらしい問題も見受けられました。そのため、過去問をしっかり解いた受験生は、大きく失敗することはなかったのではないでしょうか。