サイクルロードレースの世界:選手のタイプとその役割
日本ではほとんどマイナーなサイクルロードレースの世界。
でも1世紀以上の歴史を持つヨーロッパでは、その人気はサッカーと肩を並べるほど。
日本では”サイクルロードレース=ツール・ド・フランス”みたいなイメージがあり、
ツール優勝に価値があるとか、何かとヒルクライマーがもてはやされているような
印象を持ちますが、実はそう単純ではないようです。
知れば知るほど奥が深いサイクルロードレースの世界を、ほんの少しでもお伝えできたらと思っています。
まずは選手のタイプとその役割から。
日本では、何かと坂バカとかヒルクライムに人気があるようです。
確かにヒルクライマーや激坂が人気があるのは世界共通ですが、
ではヒルクライマーだけを集めれば、最強のチームが作れるのかというわけではありません。
選手にはそれぞれの得意、不得意があり、それぞれの仕事があるのです。
まず、第一にチームありきということ。
チームには絶対的エースが存在し、他の選手はエースのアシストに回ります。
チームはエースを勝たせることが目的であるので、アシストはエースの風除けになったり、
ボトルや補給食を届けたり、エースの機材トラブルには、レースを中断し対処します。
ただし、レースには、いろんな地形のコースを何日間かで競うステージレース(例:ツール・ド・フランス)
や、同じ土地やコースで一日で競うワンデイレース(例:パリ~ルーべ)があり、レース内容に応じて
それに適した選手も変わるので、勝たせるべきエースが変わることもあります。
元々プロになろうかという人間は、小さいころから才能に恵まれてエースとして活躍してきたものたちばかり
ですから、そんな負けず嫌いの塊のような男達が一人のために献身的に働く姿は正にプロフェッショナル
であり、それゆえエースには、実力はもちろん、人格も要求されます。
【選手のタイプと仕事】
●ルーラー
レースの中で逃げを打つのが得意なタイプ。
集団から先行していくことを”逃げを打つ”といいますが、先行するにはワケがあります。
①エースや自分以外のアシストを温存させるため。
その逃げを追うために、先頭を走って集団をひっぱる仕事は逃げ集団にいないチームが
やらなければなりません。とくに長いステージレースだと、勝負がかかるステージのために
休まなければならないときが必ずくるので、逃げに選手を送り込んで入れば、集団を引っ張る
仕事をしなくて済み、アシストの消耗を防ぐことが出来るのです。
②スポンサーのため
逃げ集団は人数も少なく頻繁にTVに映りますが、集団にいると全く分かりません。
サイクルロードレースのチームはよくスポンサーが変わるので、スポンサー維持のためにも
逃げを打てる選手が必要になります。
●スプリンター
平坦なコースを得意とし、ゴール前で爆発的なスピードを出すことを得意とするタイプや、高速巡航もできる
タイプもあります。
非常に筋肉質な体型なので、山岳ステージはニガ手ですが、体重がある分、
ダウンヒル(コーナリングテクニックにもよるが)や追い風の時に有利となります。
自転車王国・ベルギーの英雄 トム・ボーネン
ワンデーレースや平坦ステージを得意とします。
彼がエースを務めるクイックステップというチームは、
まさにボーネンのために結成されたチーム。
なので、地元ベルギーで開催されるクラシックレースには、
我々には考えられないくらいの期待がかかるようです。
そんな中で、優勝以外ありえないとベルギーの全国民が望んでるといっても過言ではない
パリ~ルーべというクラッシックレースで、今年も優勝し2連覇を達成しました。
現在最強のスプリンター マーク・カベンディッシュ
去年からスプリント勝負のコースでの彼のゴール前スプリントは圧倒的です。
今年のミラノ~サンレモでも、「ここから届くか?」という圧巻のスプリントを見せて勝利しました。
おまけは、私がもっとも好きなスプリンター
マリオ・チッポリーニ
彼は本当にTTバイクが似合う。いい男だし。
ツールでは12勝、ジロではなんと42勝のステージ優勝を飾り、マイヨ・ジョーヌや
マリア・ローザにも袖を通しています。 また、2002年には世界選手権個人ロードレースでも優勝し、
アルカン・シェルを手にしました。 さらに、1999年のツールでは195kmのコースを
平均時速50km/h超という最速記録でステージ優勝したという記録も持っています。
ただしツールもジロも一度も完走したことがありません。山岳ステージで自主的にリタイアしています。
そのあたりの潔さもカッコいい。
でも1世紀以上の歴史を持つヨーロッパでは、その人気はサッカーと肩を並べるほど。
日本では”サイクルロードレース=ツール・ド・フランス”みたいなイメージがあり、
ツール優勝に価値があるとか、何かとヒルクライマーがもてはやされているような
印象を持ちますが、実はそう単純ではないようです。
知れば知るほど奥が深いサイクルロードレースの世界を、ほんの少しでもお伝えできたらと思っています。
まずは選手のタイプとその役割から。
日本では、何かと坂バカとかヒルクライムに人気があるようです。
確かにヒルクライマーや激坂が人気があるのは世界共通ですが、
ではヒルクライマーだけを集めれば、最強のチームが作れるのかというわけではありません。
選手にはそれぞれの得意、不得意があり、それぞれの仕事があるのです。
まず、第一にチームありきということ。
チームには絶対的エースが存在し、他の選手はエースのアシストに回ります。
チームはエースを勝たせることが目的であるので、アシストはエースの風除けになったり、
ボトルや補給食を届けたり、エースの機材トラブルには、レースを中断し対処します。
ただし、レースには、いろんな地形のコースを何日間かで競うステージレース(例:ツール・ド・フランス)
や、同じ土地やコースで一日で競うワンデイレース(例:パリ~ルーべ)があり、レース内容に応じて
それに適した選手も変わるので、勝たせるべきエースが変わることもあります。
元々プロになろうかという人間は、小さいころから才能に恵まれてエースとして活躍してきたものたちばかり
ですから、そんな負けず嫌いの塊のような男達が一人のために献身的に働く姿は正にプロフェッショナル
であり、それゆえエースには、実力はもちろん、人格も要求されます。
【選手のタイプと仕事】
●ルーラー
レースの中で逃げを打つのが得意なタイプ。
集団から先行していくことを”逃げを打つ”といいますが、先行するにはワケがあります。
①エースや自分以外のアシストを温存させるため。
その逃げを追うために、先頭を走って集団をひっぱる仕事は逃げ集団にいないチームが
やらなければなりません。とくに長いステージレースだと、勝負がかかるステージのために
休まなければならないときが必ずくるので、逃げに選手を送り込んで入れば、集団を引っ張る
仕事をしなくて済み、アシストの消耗を防ぐことが出来るのです。
②スポンサーのため
逃げ集団は人数も少なく頻繁にTVに映りますが、集団にいると全く分かりません。
サイクルロードレースのチームはよくスポンサーが変わるので、スポンサー維持のためにも
逃げを打てる選手が必要になります。
●スプリンター
平坦なコースを得意とし、ゴール前で爆発的なスピードを出すことを得意とするタイプや、高速巡航もできる
タイプもあります。
非常に筋肉質な体型なので、山岳ステージはニガ手ですが、体重がある分、
ダウンヒル(コーナリングテクニックにもよるが)や追い風の時に有利となります。
自転車王国・ベルギーの英雄 トム・ボーネン
ワンデーレースや平坦ステージを得意とします。
彼がエースを務めるクイックステップというチームは、
まさにボーネンのために結成されたチーム。
なので、地元ベルギーで開催されるクラシックレースには、
我々には考えられないくらいの期待がかかるようです。
そんな中で、優勝以外ありえないとベルギーの全国民が望んでるといっても過言ではない
パリ~ルーべというクラッシックレースで、今年も優勝し2連覇を達成しました。
現在最強のスプリンター マーク・カベンディッシュ
去年からスプリント勝負のコースでの彼のゴール前スプリントは圧倒的です。
今年のミラノ~サンレモでも、「ここから届くか?」という圧巻のスプリントを見せて勝利しました。
おまけは、私がもっとも好きなスプリンター
マリオ・チッポリーニ
彼は本当にTTバイクが似合う。いい男だし。
ツールでは12勝、ジロではなんと42勝のステージ優勝を飾り、マイヨ・ジョーヌや
マリア・ローザにも袖を通しています。 また、2002年には世界選手権個人ロードレースでも優勝し、
アルカン・シェルを手にしました。 さらに、1999年のツールでは195kmのコースを
平均時速50km/h超という最速記録でステージ優勝したという記録も持っています。
ただしツールもジロも一度も完走したことがありません。山岳ステージで自主的にリタイアしています。
そのあたりの潔さもカッコいい。