これは私が訪問リハビリとして
担当している利用者さんに起こった
本当の出来事です!


題名に★マークを付けているので、
ちゃんとオチがあります。笑




その利用者さんをAさんとしますね。


Aさんは85歳で
娘夫婦と3人暮らしなのですが、

日中は娘夫婦が仕事のため、
独りでいます。

また、社会人の孫(男の子)と
専業主婦の孫(女の子)が
家から30分くらい離れた所に住んでます。





そんなある日のこと、


Aさんがいつものように
独りでテレビを観ていると



家の固定電話が鳴り出しました。




その時のやりとりが、
こんな感じです。
(本人に聞いた話です)


詐欺師
『もしもし、おばあちゃん。
 俺だけどさ。今電話大丈夫??

Aさん
「大丈夫だよ。
 それよりあんた仕事じゃないの?

詐欺師
『そうそう、仕事なんだけど、
 朝からやらかしちゃってさ、
 今大変なんだよね。』

Aさん
「どうしたのさ?

詐欺師
『会社に行く途中にさ、
 会社のお金を持ってたカバンを
 電車の網棚に置いたままうっかり
 駅で降りちゃってさ、、、

 今、慌てて終点の駅に電話したら
 拾得物保管所に俺のカバンがあるみたいで
 なんとかお金は失わずに済んだんだけど、

 会社ですぐに使わなきゃいけない
お金なんだけど、
終点の駅まで取りに行く時間が
無くてさ、、、。

おばあちゃんには悪いんだけど、
お金貸して欲しいんだよね。

仕事が終わったらすぐに取りに行くことに
したから、今日中には返せるよ!!


Aさん
「そりゃ、大変だったね。
 で、いくら貸せばいいの??

詐欺師
『100万円だよ。』

Aさん
「そんな大金をあんた預かってたのか??

詐欺師
『おばあちゃん、俺だって会社じゃ
偉くなってきたんだよ。
色々仕事も任されてるしさ。』


Aさん
「そうかい。
じゃあわかった。
おばあちゃん工面してあげるから
待ってなさい。」

その後、
【会社の振込先】と言って
銀行口座をメモさせられたAさん。


このとき、全く疑うこともなく、
信じてしまっていたそうです。


でも、銀行に行くにも
娘夫婦は仕事中だし、

足が不自由だから
一人で行くことも出来ないし。


そう思ったAさんは
もう一人の孫に電話することに。


『もしもし、〇〇か。
悪いんだけど、おばあちゃんの言うことを
聞いてくれるかな?
ちょっと急ぎで銀行に行きたいんだけど、
車で連れてってくれる??

専業主婦の孫は快く引き受けてくれ
30分後に家まできてくれました。



車に乗り込んだAさんは
孫と一緒に銀行に行くことにしました。



移動中の車内


何の気なしに、孫が
「そういえば、なんで急に今日銀行に
行きたいの??
明日、お母さん仕事休みだから
明日でも良かったんじゃない?

と、尋ねると

Aさんは
『さっきあんたの弟から電話があってね、
会社に行く途中に電車の中に
お金の入ったカバンを置いてきちゃった
らしいのよ。

カバンは保管所が預かってくれてるから
お金は失わずに済んだらしいんだけど
今すぐ使いたいんだって。

それで、困ってるみたいだから
貸すことにしたのよ。』






その話を聞いた孫は

『おばあちゃん
   それ詐欺だよっ!!

と、キツい口調で言いました。



そう言われても、
まだ信用してしまってるAさん。

『声も同じだったし、
お母さんが仕事なのを知ってて
私のところに掛けてきたんだから
私の孫に決まってるわよ。』

と、言い張っていたそうです。


そこへ、核心をつく孫の一言











『おばあちゃん!!
〇〇(弟)はね、

    








学校の先生でしょ!!


会社がどうとか言う言い方したことないよ。

会社に行ってくる】じゃなくて、
学校に行ってくる】って言うでしょ!!


それにね、
〇〇(弟)はね、

電車になんか乗ってないよ!



だって、














学校まで
チャリで5分でしょっ!!!!


激しい口調でそう言われたAさん、

ここで、初めて騙されてたことに
気付かされました。


振り込む前だったので
ギリギリセーフでした滝汗



孫から警察に連絡した方がいいよと
言われ、
家に帰ってから
警察に電話するAさん。


電話に出た警察官に
詐欺に遭いそうになったことを
説明すると、


警察官
『わかりました、
もう少し詳しく聞かせて頂きたいので
これからAさんのご自宅にお伺いしても
よろしいですか??


Aさん
「もちろん構いませんよ」


警察官
『ご協力ありがとうございます。
では、あと10分位で着きますので
お待ち下さい』


そう言って電話を切るAさん。






10分後







ピーンポーン



インターホンが鳴りました。





Aさんが玄関に行くと


制服を着た警察官が2人いました。


そのうちの一人が警察手帳を見せながら
こう言いました。

『先程は電話ありがとうございます。
 〇〇署の✖️✖️と申します』




すると、Aさん、


















『あんたら
   ホントに警察官か!?

って言い放ったそうですもやもや



自分が呼んでおいて
それはないでしょーグラサン


でもきっと、
人間不信になっていたんでしょうねタラー


後日、
私には笑い話として話してくれました。



でも、詐欺に遭わなくてよかったーアセアセ


今でも、訪問リハビリに伺ってますが

『あんた何者だ!?

とは言われてないので
ひと安心ですグラサン