クルルの交通事故から3日目(11月30日)






私たち夫婦は

【運命の出会い】

をしました。













この日は、
複雑骨折した右の後ろ足とアゴを
診てもらうため

整形外科の先生の外来に行きました。






クルルが紹介してもらった大きい病院は
獣医が30名くらい在籍していて、


1人の先生がいろんな科を診るのではなく

人間と同じように

【整形外科】

【皮膚科】

【腫瘍科】

【眼科】

【麻酔科】

【循環器科】

など、
専門分野の先生が勤務されています。





昨日は総合診療科の
若い女性の先生でしたが、





診察室に呼ばれると


男性のなんだかオーラのある先生でした。




先生は私たちの目を見て
こう言いました。












『右の後ろ足に関しては
術後2日で歩けるようにします!

アゴは整復して
必ず口から食べられるようにします!

肋骨の骨折は保存で問題ないです!』


と、きっぱり言い切りました!!



えっっっっ!?


これまでの2人の先生方は
アゴの状態が悪くて
口から食べられないかもって言ってたけど。

胃瘻造設して、
栄養を胃に直接流し込むようになるかもって
言ってたのに。


えっっっっ!?

足、複雑骨折してるよね、、、??

2日で歩けるようになるって!?


先生は
【歩けるようになるかも】
とか、
【食べられるようになるかも】
という言い方ではなく、


きっぱり

【歩けるようにします!】

【食べられるようにします!】

と、言い切ったのです!!


よほど、
腕に自信がないと言えないと思います。




その後、
絵を書きながら詳細を説明してくれました。



『右の後ろ足は数ヶ所折れてますので、
プレートを入れてボルトで固定します。
足の細い方の骨は
割り箸くらいの太さしかないため
そのまま保存で大丈夫です。
足の骨を固定するボルトは身体の中に
入れたままになります。




肋骨の骨折に関しては、
その場にとどまっているので
そのまま保存で大丈夫です。


アゴの複雑骨折ですが、
外部からの衝撃で
骨が複数割れている状態です。
袋に入ったお煎餅を叩いて割ったような
状態ですね。

ただ、運が良いことに割れた骨がその場に
とどまっていますので、
顔の外側からボルトで固定して
アゴの骨同士がくっついた段階で
この固定したボルトは後から抜き取ります。


先ほども伝えたように
足は2日もすれば歩くようになりますし、
アゴも手術翌日から柔らかいご飯を
少しずつ食べさせていきます。』

と言われ、


私たちは夢を見ているのか

信じられない先生の言葉に

深い闇にいた私たちに
光が差し込んできた気がしました。




手術の日は3日後(12月3日)に決まり、
診察が終わったので

その日もクルルの面会に行きました。






担当の看護師さんに入院部屋まで
案内され、

クルルと面会しました。



昨日より元気になってきた感じがしました。
ただ、ご飯が食べられないためか
痩せてきて背骨が浮き出ていました。



右足はシーネで固定しているため
4つ足で立つことができて、
立ったまましっぽを振ってくれましたラブラブ



すると、隣にいた看護師さんが

『昨日、
お父さんお母さんの持ってきた洋服を
枕にしてぐっすり寝てましたよ。
お父さんお母さんの匂いがするから
クルルちゃん安心したんですね。』


と言ってくれて、

嬉し涙が出てきました。



それから毎日、
私は仕事帰りに病院に行って
クルルに会いに行きました。



そうして、3日後


クルルの2回目の手術が始まりました。





つづく