最期の日のこと | kururu雑記~軟骨肉腫と闘うルルの記録~

kururu雑記~軟骨肉腫と闘うルルの記録~

2013年7月。我が家の愛猫ルルに「軟骨肉腫」という悪性腫瘍が見つかりました。これから病気と闘うルルと自分自身のために「ルルの闘病記」を綴っていこうと思います。
岡山市☆猫専門ペットシッター kururu~くるる~ 
シッターブログ更新中♪:http://kururu.me/blog


2014年12月16日雨

ルーちゃん、お空の上はどうですか。ミィちゃんとはもう会えましたか。

ルーちゃんとの最期の日のこと、書いては消して、書いては消して・・・を繰り返し、それでもやっぱり、君がどんな風にお空に旅立っていったのかを応援してくれた全ての方に知ってもらいたくて、この場所に残しておこくことを決めました。

出先で、「ルルの顎が落ちた。。。」と連絡をもらったのは、夜の遅い時間になってからだったね。朝ごはんもお昼ごはんもいつも通りに食べて、「おかさん、いってらっしゃい。」といつものように見送ってくれた君。もう、病院にも間に合わない時間。私が家に戻るまで、待っててくれるだろうか・・・そんな風に思いながら、車を走らせました。慌てて、部屋に駆け込んだ私に、血をダラダラ流しながら、「おかさん、お帰り。ルーちゃん、お腹が空いたよ。」と何事もなかったように、ドアのところまでみんなと一緒にお迎えに出てきてくれたルルの顔を見た瞬間、ずっとずっと、がんばってきた姿を見てきたから、直感的に、もう君にしてあげることが何もないこと・・・。君とのお別れのときが近づいていることをママは知りました。

ルーちゃんは、泣き虫なママに心配をかけないように、ごはんの場所に座り、お皿に血を垂らしながら、食べられなくなったごはんをずっと見つめてた。ブラシをしている間は、いつものように、ご機嫌さんポーズを見せてくれました。もう、オシッコが出る感覚もなくなって、その場でもらしてしまったこと、ルーちゃんは、とっても申し訳なさそうにしていたね。

それでもね、ママは、君がどんな姿になろうと、何もかもができなくなったとしても、ずっとずっとそばにいてくれることだけで幸せだだった。

朝になって、通い慣れた道をふたりでいつものように病院に向かって走ったね。順番が来るまでの間、君はママの膝の上に座って、寝息をたててた。。。ママは、とってもとっても幸せだった。ルーちゃんを良く知る看護師さんが順番を告げてくれて、一緒に診察室へ。いつものように、お熱と体重を計ってもらって、いつもと同じように先生がやって来てくれて・・・。先生から、言葉が出ないこと、ママは分かっていたけれど、それでも、ここに連れて来ることに意味があるような気がしてた。

そのまま一緒にお家に帰れば、あと数時間、もしかすると数日、一緒にいられたかもしれない。
胃ろうチューブの手術が成功すれば、君のお腹を満たすことだけは、できたのかもしれない。
でも、ママはそのどちらも選ばなかった。
ルルがルルらしく、「ボクの猫生、他の子よりはちょっぴり短かったけれど、まんざらでもなかったよ。」と楽しい思い出ばかりをお空に持っていけるように、ママは、注射で君を送ることを決めました。

「安楽死」

生きたいと願っても生きることを許されない、人間都合や病気で、命を落とす子がいる中で、勝手に命の期限を決めることは許されないことだとずっと思ってきました。どんなに苦しくても、その子の最期を看取ることが飼い主の役目であるとも・・・。

だけど、君はじゅぶんにがんばった。これから続く、苦しいだけの毎日・・・。それを思うと、ルルのためなら、神さまもこの決断を許してくれるのではないかと思ったの。君を送ったあとも、ママの心はちっとも楽にはならないけれど、それでいい。大好きなルーちゃんが、意地悪な塊から解放されて、昔みたいに、鳥を追いかけて走れるようになって、ごはんをお腹いっぱい食べられるようになるためにおった心の痛みなら、ママは喜んで受け入れる。だから、ルーちゃん、安心してね。

最後にひとつだけ教えてほしいことがあるんだ。最期の瞬間、「ルル。」と呼びかけたママに「ナォ。」と穏やかなに応えてくれたよね。あのとき、君はママに何を伝えたかったの?その心の声だけが、今でもママには分からなくて、涙が止まらない。君のことは、もう全部、分かっていると思っていたのにね。。。

大好きなルル。
たくさんの喜びと幸せを与えてくれた君をずっと忘れない。

========================

ルルの最期に、たくさんのあたたかいメッセージを寄せてくださり、ありがとうございます。まだ、みなさんからのお手紙を読むと、涙が溢れてしまい、全ての方にお返事ができていない状況ですが、少しずつゆっくりとお返事をさせていただきたいと思います。

最期の日まで、ルルと私を支え、励ましてくださったみなさま、先生、友人、家族には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。これからときどきで構いません。大きなキジトラの子を見かけたら、軟骨肉腫と闘いながらも、必死で生きようとした私の自慢の息子「ルル」を思い出していただけるとうれしいです。ありがとうございました。

みるく@山本 歩