こんばんは。
急に寒くなってきて
風邪の薬の需要が上がってきました。
お店としては売り時ではあるわけですが
お売りするときは早く治ってねと思うばかり。
というろんろんも今日発熱しながらの出勤です。
薬剤師という仕事はお店にいないとお店で医薬品を売ることができません。
お店を開店する以上、何があっても代わりが見つからない限り
出かけていくわけです。
もう立っていられない・・・っていう症状でなければ
ろんろんはお仕事に向かいます。
さて。と。
風邪の薬をお買い上げになる方
前も書きましたが総合感冒薬いわゆる風邪薬は
ウィルスを殺すお薬ではないのです。
あ。
風邪（正式な病名は急性上気道炎、風邪は通称ですよ）は
細菌ではなくウィルス感染によって引き起こされる病気です。
ウィルスはそこいら中ふわふわ浮いているし
そこいら中にくっついていますので
抵抗力が低くなってくると（疲れてきたりすると）てきめんにやられます。
風邪の症状は例えば・・・・発熱：熱でウィルスを殺すために体が体温を上げます
鼻水：鼻腔内にウィルス感染を起こしているので、それを外に出すため
またはウィルスと免疫が戦った死骸を外に出すため
またはウィルスをキャッチし、免疫反応によるアレルギー反応です
咳：喉に付いたウィルスを外に出すため
または戦った死骸を外に出すため
そう。発熱も鼻水も咳も、ウィルスと戦うためにはとても必要なもので
過剰な症状でない限りガッツリ止めるのもどうかという話なのです。
ウィルスのせいではありますが、自分の体がウィルスと戦うため
必要だから症状が出ているわけですねえ。
ついてきてますか？ww
あなた～の風邪に狙いを決めて！！べ○ザブロック！とか
あるけれど、実際あれは複合剤で鼻喉咳熱のお薬がいっぺんに入ったもの。
鼻水だけしか出ないのに「あなたは鼻から？」の黄色のべン○を買うのは
正解とは言えないのです。
正解は鼻炎のお薬を買う。総合感冒薬を買わない。です。
子供なんか特にそうだけれど
代謝も排泄もまだまだ大人に比べて未熟なんだよ。
なのにさ？総合感冒薬を飲むってことは
頑張ってウィルスと戦っているまだまだ小さな肝臓や腎臓に
余計な薬を代謝させるんだよ？
薬を売る薬剤師の立場ではなく。本来なりたかった
家族や周りの人々の健康を守りたいと思った薬剤師の立場としては！
小さい子が風邪なら、病院へ連れて行くことです。
他の子の風邪が感染る？何言ってるの？自分の子の風邪を治す方が
先決じゃないの？マスクでもなんでもして連れていけばいいんです。
待ち時間が？それなら時間予約できる小児科を探してみようよ。
小児科は特にだけれど
子供同士の感染を予防するために
時間を細かく設定しているところがあります。
受付ナンバーの今どこを診察中ですと教えてくれるところもあります。
病院ではいらないお薬を飲まされることはほとんどありません。
かさが多く見えても必要な薬しか入っていません。
総合感冒薬よりよっぽど成分は少ないんです。
あとね。
抗生物質は強いから飲むなとか誰かに言われて飲まさない母親いるけれど
それも厳禁。
必要だから出てるの。
1回飲んでみてブツブツがいっぱい出てきたと言うなら
その抗生物質が合わないのね。必ずお薬手帳にこの抗生物質にアレルギーがあると
書いておけば二度とその抗生物質は出ないはずです。
3回のんだからやめるとか絶対にダメ！
出ている日数分アレルギーじゃない限りは飲み切りましょう。
例えばさ・・・
うす～い味のスープってまずいよね。
または濃すぎるスープも飲めないよね？
適度な濃度があるわけ。
ウィルスからの二次感染で細菌に感染した場合
その細菌を殺すためにはちょうどいい濃度まで抗生物質を体に入れてあげて
戦うための日数を設けてあげたいわけよ。
わかったかのうう・・・