希望の扉をひらく人へ



神様試験はいつどこであるか

わからない!



今回は神様たちが受けた神様試験です。

(私たち人間にも、参考になる試験なので

今回取り上げてみました!)



神様たちも、大いなる源=ブラフマン

(インドの古い言葉であるサンスクリット語)

に試験を受けさせられることがあります。



ブラフマン=クリシュナなのですが

今回ご紹介するインドの聖典

「ウパニシャッド」

向井田みおさん著

ではブラフマンと表現されているので

こちらを用いてご紹介します↓


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昔々、自然界の神々とアスラと呼ばれる悪魔たちが

対決したことがありました。



戦いは激烈を極めましたが

最終的に神々が勝利し

自然界全体に調和がもたらされました。



神々たちは戦いにおける本当の勝利は

力の根源の存在ブラフマンによって

なされたものだと、初めはとても謙虚でした。



しかし時がたつにつれ



「この戦いは自分たちの力によって為しえたのだ。

我々だけの力によって、勝利はあったのだ。

我々の栄光は讃えられるべきだ!」



とおごり高ぶり、自らのプライドに

溺れてしまいました。



この態度をみた普遍の存在ブラフマンは

神々のプライドと勘違いに気づかせるために

ある妖精の形をとり

神々の前に現れることにしました。





そんなことを神々は知ることもなく

自分たちを勝利に導いた本当の存在を忘れ

調子に乗っていました。



そしてある日突然、神々の目の前に

輝ける妖精ヤクシャが現れました。



神々「あの輝ける存在はなんだ?気になるな」



そして神々は火の神アグニに

正体を確かめてもらおうとお願いしに行きました。



火の神アグニはそれを引き受け

妖精ヤクシャのもとへ行きました。



ヤクシャ「あなたは誰ですか?一体何者ですか?」



これを聞いたとき、火の神アグニは

(まさかこんな有名な自分を知らないとは)

とプライドを傷つけられましたが

ヤクシャが魅力的な優しい声をしていたので

素直に答えました。



アグニ「私は火の神アグニ。

この世界を燃やし尽くすことも

生物を生かすこともできる者です」



ヤクシャ「そうですか。あなたはご自分の力で

何でも燃やせるといいましたね。

ではこの葉っぱを燃やしてみてください」



ヤクシャは火の神アグニの前に

乾いた1枚の葉っぱを置きました。




火の神アグニはこの葉っぱを燃やそうとしましたが

ビクともしませんでした。

そして思いました。



(この葉っぱはただの葉っぱじゃない。

ヤクシャはただ者じゃないな。

自分にはかなわない相手だ)



火の神アグニはあきらめて

ヤクシャの前を離れました。



その後、風の神ヴァーユも

ヤクシャに挑みましたが

同じ結果でした。



最後に挑んだのが雷の神インドラです。

しかしインドラがヤクシャに近づいただけで

ヤクシャは消えてしまいました。



ヤクシャが消えた理由はインドラが

自分の能力は自分によって生み出された

と強い自我意識で心が覆われていたため

です。



人の心は強いエゴ、プライドが渦巻くとき

本当のことを知る力が失われてしまいます。



インドラの強いプライドの前に

輝きの存在(ヤクシャ)は消えてしまったのです。



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いかがでしたか?


火の神アグニと風の神ヴァーユは

妖精ヤクシャに近づき

神様試験を受けることができましたが


「自分はできる」


という思い込みがあったので

試験には合格できず

妖精ヤクシャは目の前から消えてしまいました。



雷の神インドラは妖精ヤクシャに

近づくことすらできませんでした。



その理由は


自分の能力は

自分によって生み出された

と強い自我意識で

心が覆われていたため


です。

この自我意識はアハンカーラ(サンスクリット語)

といいます。


「自分はできる」


「自分は知っている」


「自分が世界を創っている」



自分は、自分が、という

思い込みがあると

真理には到達できない


と「ウパニシャッド」では語られています。



ではなぜ自我意識が生まれるのか?



その理由は

カルマ・ヨーガのところで書いたので

こちらを参考にしてください↓





神様たちでさえ

大いなる源ブラフマンの試験には

合格できないようです。



でもこのお話を知ったみなさんは


自分が、自分は、という

自我意識を手放せる


と思います!

そうすれば神様試験に合格できます。



いつどこで神様試験を受けさせられるか

わからないので

コツコツとヨーガをやっていきましょう!



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最後まで読んで頂き、ありがとうございます✨



神様は永遠に!

神永恵美(かみながえみ)