お猫2匹とともにアラフィフジャンルからから
小説・エッセイ・ポエム ジャンルへ移ってまいりました。
お猫との日常生活をメインに、時折好きな事考えた事をエッセイ?的に書いております。
よろしくお願いします。
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今回は番外編で若干硬めの話題です。
以前から時折不眠症状についてブログに書いていたんですが、状況に変化が起きたので一応記録したくて書いてます。
要点を先に申し上げますと、2018年から継続服用していた高コレステロール血症の治療薬、ロスバスタチンの副作用で、不眠や足のしびれという副作用が起こっていた可能性が高いという結論が個人的に出たというお話です。高コレステロール血症は中高年にはありがちな症状ですので、お心当たりのあるかたは参考にしていただければと思います。
経緯
2018年秋あたり 高コレステロール血症の治療薬、ロスバスタチンの服用開始
2019年2月あたり 不眠が始まる
2019年4月~7月 不眠がひどい期間だけマイスリー(睡眠導入剤)服用
2019年秋あたり ベルソムラ(睡眠障害治療薬)服用開始
2021年5月あたり 両足のかかとから指先にかけてのしびれ発症
2021年8月 強い金縛りが起きる
2021年10月 金縛りが副作用である可能性を疑い、ベルソムラ服用中止
2022年12月 しびれと不眠が副作用である可能性を疑い、ロスバスタチン服用中止
私は、40代から中性脂肪の値が高く、50になってコレステロール値も上がったため、「標準的で安全性に大きな問題がない」というような内容の説明を受けて、ロスバスタチンを毎日服用するようになりました。今思えばロスバスタチンの服用開始後おそらく半年以内に不眠が始まっていましたが、「更年期とストレス」のせいだと思い込んで、婦人科に行って導眠剤を処方してもらいました。
その後も別の病院で、導眠剤とは違うタイプで依存性のないベルソムラも処方してもらって、ほぼ毎日飲んでました。ベルソムラは何度もやめようと試みるのですが、止めると不眠が続いてしんどくてまた飲むという状態でした。
また、去年の春から両足のかかとがしびれて感覚が鈍い状態にもなっていました。これは今やってる運動で足をよく使うのでそのせいだと思ってました。整形外科の検査は異常なしでシップをもらって貼ったりしましたが、症状が消えず不審に思ってました。歩いたり走ったりに影響はないのですが、常に感覚が鈍いんですよ。
そんな中、去年夏に夜間強烈な「金縛り」が2度起こって、心霊現象なのかわからないまま念のためベルソムラの副作用を調べると「金縛り」という項目があったので、飲み過ぎはまずいと思って服用を中止しました。それ以来金縛りは一度も起きていません。
そして秋体調を崩した際にも薬を調べてみたところ、ロスバスタチンの副作用に「しびれ感」「不眠」がある事を知り、12月~2月まで服用を中止してみました。
結果、不眠は明らかに改善しました。ホットフラッシュで寝つきが悪い日があるにはありますが、以前のように3日~7日続くというような事はなく、次の日は眠れるので自然なリズムを取り戻せていると思います。これくらいの寝つきの悪さは許容範囲でベルソムラも必要ないです。
そして足のしびれなんですが、こちらも左足はほとんどしびれを感じなくなる程度まで、症状が改善しました。右足は50%くらいまだしびれてますが、一時はピリピリして正座ができなかったので改善してうれしいです。
以上を踏まえて、ロスバスタチンは確かにコレステロール値を下げてくれる効果がありましたが、長期服用で不眠、足のしびれという副作用が出たんだと判断しました。
2か月以上ロスバスタチンを中止した後のコレステロール値を確認したくて、ロスバスタチンを処方してもらっているクリニックに行って、薬を止めてると言ったのですが、勝手に判断した事に対して先生がご立腹されてしまいました。そこは申し訳なく思いますが、何となく反対されそうだと思ったんですよね。血液検査の結果はやはりコレステロール値は基準値を超えていたので、先生は「薬は続けてください。」と命令調でした。こちらは止めた期間不眠が良くなったので「スタチン系」使わないでほしい」とお願いしたのですが、「そんな話は聞かない」「週刊誌の記事に不安を煽られている人が多い」と言って、私の言い分は受け入れて頂けませんでした。結局別の「スタチン系」の薬が処方されてしまいました。私にとっては残念な結果でしたが、おそらくこの先生が特別どうこうという訳ではなく、「副作用」を訴える患者は少なくて、一般的な診療ガイドライン的には、基準値を超えたコレステロール値には「スタチン系」はファーストチョイスというか鉄板みたいです。
でも調べればあるんですよ。
近畿大学の2014年の論文では、睡眠系の薬 → スタチン服用 で服用開始する患者より スタチン服用 → 睡眠系の薬の順で薬を飲み始める患者が多いというレセプト解析結果が出ています。
また、平成18年11月に厚生労働省から出ている
重篤副作用疾患別対応マニュアル (抹消神経障害)
の中で,50 歳以上の群において年間 2,200 例のスタチン使用毎に 1 例の末 梢神経障害が加わるとの報告がある。
と記載されています。
これらの情報は、「スタチン製剤による高コレステロール血症の治療は、医師会と製薬会社の陰謀だ」と訴えているサイトが出所ではありませんよね。
個人的には薬剤の長期服用による副作用って、なかなか副作用って発想に至らなくて発見されないケースが、世の中には少なからずあると思います。今回処方されたスタチン製剤は1週間飲みましたが、やはり左足のしびれが復活しはじめたので、服用を中止しました。これ以上自分の体に不審な症状を蓄積させたくないです。特に足のしびれは、歩行に影響が出るようになったら大変な事になります。そして副作用に対して薬を使う薬剤の連鎖を拡大させたくないです。自分はたまたま気づけて、気になる症状の改善につながり不幸中の幸いでした。そして残念ですが今まで通っていたクリニックにはもう行きません。高コレステロール値に対しては、色々調べましたが個人の状態に合わせて、薬を出さない方向で対応してくれそうな医師が近場で見つかりませんでした。なので今後は自分で色々サプリや食事改善を試して、漢方で通っている病院で定期的に血液検査だけやってもらおうと思います。
ベルソムラの「金縛り」にも驚きましたが、足のしびれまでなんて、副作用って本当に多種多様なんですね。「変な症状」、年のせいにする前にちょっと調べてみることをお勧めします。
私は今回の件で、長期に薬を飲むリスクを身をもって勉強しました。