鈴木くんには仲間のような
グループがあった。
クラスのボスでいろんな人を
自分で支配しようとする、
その中心には まっちゃん がいた。
そしてそのサイドにいた、
小柄で可愛い じゅりちゃん。
いつしかそのグループは教室に
私が辛いと思う空気を見事に作り上げた。
「お前、鈴木のこと好きなんだろ、無理だろ、そばかす」
大きい声で私に聞こえるように
少し離れたところからそういった。
間違いなく、自分に向けられた言葉だと
振り向かなくても理解できた。
鈴木くん を好きなのは私で
そばかす があるのも私だ。
そんな罵声は大したことなんてなかった。
「えー、かわいそーじゃーん」
そんなセリフの感情のない高い声が聞こえた。
男なんかより女の方が恐ろしい。
私は幼いながらに気付いていた。
最悪だ。鈴木くんもそこにいた。
当たり前に助けてはくれない。
気の弱い鈴木くんが
振られた私をかばい、自分を
犠牲にすることなんてありえないのだ。
たまに浴びせられる程度の罵声は
しっかりと私の精神力を吸い取り、
免疫を高めた。
そんな小さな出来事も、
私にはいじめのように感じた。