こっちゃんと言えば、笑顔だった。



でも、本でもネットでもデグーの笑顔の話は出てこない。


でも、笑ってたよなー。

こっちゃん。


って思って、こっちゃんとのやりとりを思い出してみた。


僕の関わりはじめの頃。

こっちゃんは包帯ぐるぐるで、エリザベスカラーを着けていた。


で、薬を朝夜と飲まなきゃいけなかったので、僕が抱き上げて飲んでもらっていた。


こっちゃんからしてみたら、突然いろいろ着せられて、面識のない巨大生物に鷲掴み。


なので、抱き上げると大興奮で、全然薬を飲んでもらえなかった。


そこで、長男に相談。

長男からは「くるみマッサージが好きだから、マッサージしてみたら?」と。


で、マッサージをしてみたら、とても気持ちよさそうな表情に。

目は細くなり、口元はゆるんだ感じ。

興奮も落ち着き、薬もすんなり飲んでもらえるようになった。


そんなこんなで、朝夜にマッサージをする毎日。

気がついたら、条件反射なのか、抱き上げただけで気持ちよさそうな表情。

僕は「まだマッサージしてないよー」って言いながらたっぷりマッサージをしていました。


そんなこんなで、こっちゃんは目を細くして口元をゆるませれば人が寄ってきて、マッサージや木の実をくれることを覚えていった。


・・・という流れが、つまらない大人の部分の僕の見解。


こっちゃんは本当に愛想がよくて、僕と心が通じ合っていて笑顔を見せてくれていた、と思いたい自分もいる。