続・Subtitleを小田和正さんに! | 歌っていただきたい!

歌っていただきたい!

「歌ってみた」ならぬ「歌っていただきたい!」。
この曲をこのアーティストに、という勝手な思いを綴ります。
Official髭男dismの曲を軸に音楽への思いを放出。
いつか出るトリビュートアルバムで答え合わせできたら♪

たくさんの人がこの曲のすごいところをたくさん発見・発表しているので、私は超個人的なことを書こうと思う。

 

歌い出し♪凍りついた心には太陽を♪は私に「心に太陽を 唇に歌を」という名言(ドイツの詩人、ツェーザル・フライシュレンの言葉とのこと)を思い出させた。小学校の卒業アルバムに音楽専科の先生が書いてくれた言葉だ。この先生は、怒られないように怒られないように生きてきた私に対して、ヒステリックに怒った数少ない先生ということでも印象に残っている。私が隣の席の男子を下の名前で呼び捨てにしたのがお気に召さなかったようで、何とも納得のいかないものだった。そのためこの先生のことはあまり好きではなかったのだが(体調も悪そうだったので当たられちゃったのだと思う、にしても)、この言葉は素敵だな、と胸に刻みつけていた。実際、辛い時にこそ歌を歌うことで、様々なことを乗り越えて来られた。今回の歌い出しはこれに匹敵する?これを上書きする?名言がきた思いだ。好きな人に太陽になってもらえたら、例え思い上がりであっても、その気持ちだけで心は解けだす。Second LINEでピエロになって笑わせてくる「僕」に通じるものも感じる。

 

まだ印象に残る歌詞はいっぱいある。すでに名物となっている感もある、四(六)文字熟語ももちろん入っていて、♪一挙手一投足♪や♪一言一句♪もうまくはまっているし、♪プライドの過剰包装♪という言葉もすごい表現だと思った。よくもこのような視覚的に固い言葉を全く自然にメロディーに乗せて、しかもちゃんとつじつまも合っていて、毎曲毎曲・・・、本当にすごい。

 

MVはフィギュアスケーターの娘と二人三脚でサポートする父の姿が描かれている。なるほど、この歌詞にこの世界観もありだ。どうしてもドラマをみていると、曲をきいて思い浮かべるのはドラマの場面になってしまう。まあドラマの中でも主要登場人物の誰にもはまる部分があるのは確かだが、MVでさらに曲の解釈は自由だということを毎回つきつけられる。

 

そしてMVをみていて大事なことに今さら気付いた。エレキベースをぶら下げながらシンセベースをひく楢崎さんが好きすぎることを。きっと宿命のMVをみたときから好きだったのだ。でもI LOVE...でも気付かず。楢崎さんによって思い知るベースの奥深さ。それは旅は道連れをゆずに!を始め、たびたび書いてきた。ここはエレキ、ここはシンセ、と同じ曲の中でも使い分けるこだわり。少しでも曲をよくするために。受け手として胸を打たれる。それは小笹さんが曲の途中でカポを投げ捨てたり、ギターそのものを替えるというのも同様だが、私にとってそれはベースをぶら下げつつベースを弾く楢崎さんの姿に集約される。神々しいお姿である。

 

次回、何を書こうか・・・考え中。