ソーシャルレンディングとは、インターネットでお金を借りたい企業と貸したい個人を結ぶサービスです。
私達一般の個人が企業にお金を貸すこと出来るのです。
元本の保証はありませんが、貸した方は貸したお金の他に利息を得ることが出来ます。
インターネットを使ってお金のやり取りをすることをFinTechとも呼び、ソーシャルレンディングもFinTechの仲間になります。
FinTechと言えば、銀行のネット銀行が有名だと思います。
ネットワーク上でお金をやり取りするということは、実はリスクもあるのですが、ブロックチェーンなどの高い技術により、安全に取引が行われています。
今後はFinTechによって、銀行などの実店舗での仕事が20%ほど減少すると言われています。
確かにとても便利ですし、人件費の削減が出来ますね(^^)
ソーシャルレンディングにおいては、このインターネットを経由する貸付により、貸せる理由が拡大するだろうと経済産業省FinTech研究会の報告では言われています。(出所は下記に記載)
なぜならば、担保・保証によらず、取引実績、在庫量を見て融資できるようになるためです。
そして、Fin Techの利用は、日本よりもアメリカで進んでおり、ソーシャルレンディングにおいて世界的に大手なのはLendingClubという会社です。
今回はこのLendingClubと日本の企業を比較してみようと思います。
売上規模は以下の通りです。
LendingClub 売上高200憶円 (2014年)
maneo 売上高8憶円 (2015年)
出所:経済産業省 FinTech研究会 参考7 https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sansei/fintech/011_haifu.html
日本の大手のmaneoと比べると、違いが分かります。
今のご時世、HPも日本語訳で見えるので、LendingClubのHPを覗きに行ったら、充実の度合いがたいへんなもので驚きました。
返済にあたっての取り組みをこれでもかと事細かに説明しているところがすごいなと感じました。
具体的には、借り手の最新の信用調査レポートを確認し、電話、電子メール、および手紙で借り手に連絡。
30日以上遅れたときは、外部の回収エージェントにも協力を依頼するそうです。
また、退職金を入れる口座なんかもありました。
日本では退職金をソーシャルレンディングに、とまでは信頼性の面でなかなか進んでいません。
せいぜいリスク資産の1%というところだと感じています。
しかし、LendingClubにこの仕組みがあり、それだけ信頼性があるのだと解釈できます。
それはなぜか。
それは、返済のリスクの分析が優れているためだと考えます。
LendingClubでは、リスクの評価段階がA~Gの7段階とさらにサブグレードして1~5の5段階、合計12段階が設定されています。
リスクが高くなるにつれてに利回りも上昇するので、自分でリスクとリターンを選ぶことが出来ます。
このリスクの算出方法ですが、クレジットカード等の使用履歴や収入源など数百の情報を集める仕組みや技術があるそうで、そこから厳密に算出されます。
Aという一番グレードが高いランクでも、貸し倒れのリスクは少ない比率ですがあるそうです。
過去の情報を見やすく掲載しているため、Aランクが7%ほど貸し倒れになっていることが分かりました。
ちなみに、LendingClubは日本と一緒で元本保証はなく、3年もしくは5年のローンを選ぶようになっています。
個人のページでは、リスクについての今後の見通しなども最新の情報で算出して数値化してくれているようです。
日本では、借り手の名前を出さない、匿名化の法律があるため、情報が少ない状況です。
そして、借り手の審査やリスク度合いもアメリカほど明確に細かく表示というわけではないところがあります。
そんな中、日本でも投資家を守るために、より良い環境をと努力が行われています。
私も投資をしているクラウドバンクでは、会員限定情報としてログインをすると 借手企業の詳しい情報が表記されるようになりました。
会社名から、財務状況、担保の土地の住所なども把握することが出来ます。
日本でも、今までに出来なかったことが可能になってきている。
これからのさらなる仕組みの改良と飛躍に期待したいと思います。
※ソーシャルレンディングについておすすめする内容になっていますが、最終的な判断は個人でお願い致します。