私にもお腹の子にも興味がない様子の夫。


それでも仮面夫婦のように日常を送っていました。


平日のある日。

夫の仕事は休みでした。

私はいつもと同じように仕事だったので、前日から夫に子供たちの世話と朝ご飯の用意をお願いしていました。

毎日ギリギリに出勤していたので、夫がいる時くらい、少し早めに出勤して、目を通しておきたい資料があったのです。

産休にむけて引き継ぎ資料も作らなくてはなりません。

出来る内に少しずつ進めておきたかったのです。


ところが、私が出勤しなくてはならない時間が近づいても夫は起きません。

子供たちもまだ寝てます。子供たちがギリギリまで寝るのは良いのですが、朝ご飯を作らないと間に合いません。

私はイライラして夫を起こしました。

夫はいつものようにスマホを握りしめたまま、寝ていました。


私「ちょっと!いい加減起きてよ。昨日から言ってあったでしょ!子供たちに朝ご飯作ってね、って。ご飯炊いてないし、どうするの?スマホがどれだけ大切なのか知らないけど、いっつもいつも握りしめたまま寝落ちして、家の事全く何もしないじゃない!!」

夫は不機嫌そうに起きてきました。

それでもまだスマホをいじってます。

私「もう!私、仕事行かないといけないって言ったよね?!なんで言われた事すらやらないのよ!」

私はイライラしながら夫の部屋のある二階から一階に降りました。

すると

夫「あー!もうなんなんだよ!?こんな家もう嫌だ!!」

と叫びながら夫が階下にいる私めがけて、洗濯物を干すステンレスのハンガーや角ハンガーを投げつけました。

ハンガーや角ハンガーは壁にあたって、壁に穴が空き、ハンガーは歪み、角ハンガーについていたピンチも数個外れて壊れました。


‥まーたやったよ。

私は冷静に写真を撮りました。

私「なんなの?なんで物を投げるの?」

夫「頭にきたから。」

私「頭にきたら、暴力をふるって良いっていうのがあなたの考え?」


夫は黙ったまま、自分の部屋に閉じこもりました。

この騒ぎを聞いて、子供たちが起きてしまいました。

あぁ、親失格だ。

子供に喧嘩をみせてしまった。


子供「お母さん、どうしたの。大丈夫?」

私「大丈夫だよ。びっくりさせてごめんね。お母さん、もうお仕事行かないといけないの。お父さん、多分何も作ってくれないから、冷凍ご飯チンして、冷蔵庫の作り置きのおかず、なんでもいいから食べて、学校に行ってね。ごめんね。」

子供「ご飯はいいんだけどさ、あのハンガーとか、どうするの?」

私「そのままでいいよ。お父さんに片付けさせる。自分でやった事だから、自分で責任とらせるから。」


子供たちに謝りながら、私は仕事に行きました。


あぁ、やっぱりあの人は何の反省もしていない。

2度あることは3度ある。

きっとまた暴力をふるうだろう。

そう思いました。