会社に入社した時のことを思い出した
「テレビドラマみたい!」これが私の最初の感想だった
ドラマというのはノンフィクションで事実に基づいて制作されたものだから、ドラマのようなことが現実に起こることは普通のことであって・・・ドラマはテレビの世界の話だけど、現実に起こっていることで、それがたまたま私の前でも起こっていて・・・とにかくドラマ=現実の世界なんだなぁ、ドラマって作り物じゃないのよ、現実に起こっていることなんだ・・・
って頭の中グチャグチャに、自分の中で必死に考えた記憶があります
そして、それが私の中では普通の日常になってしまうのですが・・・
そう思った一番ビックリ代表格が女性社員は「仲良しグループ」に所属しないといけないということ。
本当に所属しないといけないのです
自分がどこの部署に配属になるのか、これ以上に大事なことなのかもしれない
詳細は過去の記事を読んでいただければと思うが、私はA子に紹介されて、あるグループに入った。
そして、PちゃんQちゃんと仲良くなった。
今思うと・・・スゴイ
あの時は流れに流されていたけど
入社初日・・・
A子を含めた人事部のみんなで外へランチに出掛けた
部長にご馳走になった。
これは新人が入ってきたら定番のコースだ
そして、お昼休み終盤の女子トイレの様子に度肝を抜かれる
とんでもない世界に自分は入ってしまったのではないだろうかと思った
グループ毎に並んで歯を磨く
トイレ内の場所も決まっている。
(会社のトイレ、すごく広かったのです・・・)
もし、どこのグループにも所属していないのならば、どうやらこの時間の歯磨きは避けなくてはならいようだ
入社2日目・・・
A子を含めた人事部の「女性社員のみ」で社員食堂へ出掛けた
初社員食堂・システム等を教えてもらった
入社3日、4日目・・・
2日目と同じメンバーで社員食堂に出掛けた
入社5日目・・・
人事部の男性先輩社員2名に誘われて、外へランチに出掛けた
後から分かったのだが、A子が手配したのだ
A子は自分のグループの人達と外へランチに出掛けていた
これも後から分かったのだが、A子自身がどうしても食べたい日帰りランチ行きつけのお店であったから
要するに私を連れて行く気はないが、私を一人にする訳にはいかないので、男性先輩社員に私を預けたというわけ
この会社で女性社員一人でランチというのは絶対にあり得ないことでもあるのです
入社6日目・・・
A子のグループ+PちゃんQちゃんと社員食堂へ
入社7日目・・・
PちゃんQちゃんと3人で外へランチへ
かなり強引な感じで外へ連れ出された感があった覚えが
この時は事前にA子に「今日はPちゃんQちゃんと3人で外へランチへ行ってきて」と言われた。
A子のグループがこの日、社員食堂へ行くのを目撃し、「えっ、私も社員食堂へ行きたいのに・・・」と思った
同じ人事部だけど、一緒に連れて行ってもらえないんだ・・・と仲間外れにされた感じがして悲しくなった
この日、家に帰って母親に相談した記憶もある。
(お母さん、あの時は心配掛けてごめん)
そして、ランチすら自由に食べられない会社だということを知る
PちゃんQちゃんに「明日は3人で社員食堂へ行こう」と言われる。
「はい」と答えたが、もしまた人事部の人(A子たち)に誘われたらどうしたらいいのだろうか・・・と不安が過ったのを今でもハッキリと覚えている
が、次の日(8日目)にA子に誘われることはなかったので、約束通りにPちゃんQちゃんと3人で社員食堂へ行く
そして、ついにお昼休みから戻ってきた後に、A子から座席表を見せられながら「グループ」の説明を事細かに説明された。
本当に細かい説明だった・・・
「このグループが平均年齢が最年長のグループ」
「このグループは同期が固まってる」
「仕事上の関係で、このグループは固まった」
「この人は最近、仲間外れにされたから一人でどこかに行ってるみたい」
「この人は完全にお弁当派だから、女子ロッカーでいつも食べているみたい」
そして、ここでPちゃんQちゃんのグループへ自分が配属されたことを聞かされた
「年齢が近いから」という理由も説明された。
こうして私は正式にPちゃんQちゃんのグループに配属された。
この日、家に帰って母親に報告した記憶がある。
(お母さん、安心する)←そう考えると、自分の居場所を作ってもらうってありがたいことだったとは思う。
PちゃんQちゃんとは何でも話せる仲にもなったし、私は心の中で感謝している
もしかしたら、こういう居場所があることは仕事がしやすい環境づくりの一歩なのかも
でもね、前述の仲間外れにされて一人になってしまったら最悪なのです
きっと、この会社では生きていけなくなるのかもしれない
実際、どこのグループにも所属出来なくて、人間関係に悩んで退職した女性社員が数人いるようです
まぁ、今思うと、社内のグループ分けはA子のグループが仕切っているのです。
女性新入社員が入ってくると、A子は疲れるようです
だって自分が好きなようにランチに出掛けられなくなるから
好きでやっているみたいだし、自分の仕事だと思っているんでしょうね
A子も最初はB美のグループに配属されたけど、A子がB美が嫌で、初日で懇願して今のグループに入れてもらったんだって。
(詳細はコチラ
、スゴ過ぎでしょ)
C代が途中から週2~3日、私たちのグループに来ることになった時も、私にA子は詳細を聞いてきたもんね。
C代は経済的理由で週2~3日はお弁当にしたい、だから社員食堂によくいる私たちに混ぜてもらいたい、という理由で来るようになったんだけど。
「あ~、そういうことね、それならいいんじゃない?」って言ってたっけ・・・何ならダメなんだ
それから私はずっとPちゃんQちゃんとのお昼休みを過ごすことになった。
しばらくしてから、曜日で週2~3日くらいC代が来ることになった。
どうしてこういう社風になったのかは分からないけど、私の予想
①お昼休みの時間がキッチリと決まっている
チャイムが鳴って、チャイムが鳴るまでがお昼休み。
原則、一斉にお昼休みをとる。
(忙しいとずらすことはもちろんあるし、留守番当番(電話当番)の制度はある)
だから一緒に行動を共にすることになる。
②女性社員は一人で社食を利用してはならない、という暗黙ルール
女性社員が一人で社員食堂にいるということはこの会社では考えられないことでした
一人で社員食堂で食事をしている女性社員を見たことがありません
もし一人になってしまったら、外に食べに行くか、何かを買って食べるか。
確かに私も一人で社員食堂で食事をしたことがありません。
もし一人になったら、必ず外に食べに行っていました。
今、思うと本当に奇妙な光景です
「社員食堂で一人で食べている」と思われるのが嫌だからでしょうか。
他人の目を気にし過ぎって思うけど、なぜかの暗黙ルール。
考えられないでしょ
そしてこれまたもしグループの人が全員、出張とか当番とか仕事で都合がつかなかったりでもしたら、ひと騒ぎ起こるのです・・・
「今日はこっちのグループに入れてくれる?」という交渉が始まったりするのです。
まぁ、あくまでもグループは「基盤」でありましたが、この基盤が大事な居場所だったんですね、きっと。
今思うと、お昼の食事なんて毎日のことであって・・・よくここまで乗り越えてきたなぁ