私は会社に入ってからは一生懸命仕事をしてきた。
どうして私だけこんなに仕事をしなくてはならないのか。
周りの社員は定時で上がるのに、私はやっと定時から自分の仕事を始められるくらいいろいろな仕事をやらされていた。
人事の仕事の上に、秘書業務、営業のアシスタントとして出張することもしばしば。
自分が何の仕事を担当しているのか分からなくなることもある。
いろいろなところから指示を出されて、誰が自分の上司かもわからなくなったこともある。
仕事中にみんなの前で泣いたこともある。
お局たちの仕事ぶりを見ていると、自分が一生懸命仕事をしているのがバカらしくなってきたこともある。
いつも「もう辞めたい」とばかり思っていた。
でも、「私もこういう人になりたい!」と思う先輩に出会ってからは仕事に対する姿勢が変わった。
そして、お局様たちに対して「絶対にこうはなりたくない!」とも思うようにもなり、仕事をがんばるようにもなったのだ。
今回、私は「がんばってよかったなぁ」と実感した
こんなに嬉しいことはなかった(-^□^-)
先日記事にしたが、(コチラ )私は役員会議でプレゼンをすることになった。
このプレゼンは私が開発した給与計算ソフトの発表。
これは私が作成したソフトをお偉いさんたちに説明することになった。
なぜ発表することになったのかは少し謎だが、恐らく私が秘書を担当している常務が私のことを自慢したかったのだろう
私は仕事の合間や残業をたくさんして、自分で給与計算ソフトを開発した
私はパソコンのプログラミングを勉強した時期が一時期あったので、少しプログラミングの知識がある。
もちろん、この知識だけではどうにもならない部分があったので、改めて勉強もし直した
その知識を活かして、仕事がしやすいようにソフトを作ってみた。
それまでも使っていたソフトがあったのだが、やっぱり、使う人が使いやすいように作るのが一番だ。
こうした方が便利だ、こうすればこの仕事は簡単に出来る、などなど細かいことを知っている私が作ればベストなソフトが完成するはずだと思い、思い切って作成に踏み切った
設計→開発→テスト・・・とすべて自分でおこなった。
今まで時間や手間が掛かっていたことがシステム化されたことによって手間が省かれた。
2週間かかっていた給与計算業務が3日で終わるようになった。
また、給与計算だけではなく、勤務実績管理と人件費管理も一度に出来るようになっている仕組み。
人事部みんなにも『手間が省けた』と大変喜んでもらえた。
作成した一番の理由は自分の仕事の手間を少しでも楽にしようと思って作ったのだが、みんなに喜んでもらえたのでとにかくよかった
このことは会社のお偉いさんにも伝わって、先日の役員会議に呼び出された。
泣きそうだった。というか、ワンワン泣いてしまった
今まで女性が役職に就いたことはないので、役員会議に女性社員が呼ばれたのは初めてとのこと。
プレゼンとして、お偉いさんたちの前で自作のソフトを簡単に説明した。
「よくがんばって作ってくれたね。本当に便利だね。」
「本当にいい子でしょ。」
常務が自慢していた。
画面上のデザインが少し可愛らしすぎるということを言われてしまったが、私が作ったということで、お偉いさんたちは納得してくれたようだ
「今まで40年間この会社にいるけど、こんなに仕事をがんばってくれた女子社員は初めてだよ。」
社長にこの言葉を言われた時は、専務や常務などのお偉いさんたくさんの前で鼻水を流して泣いてしまった。
「若いのにね。ありがとう。」
社長から「ありがとう」なんという言葉をいただけるなんて・・・もうぶっ倒れそうになった。
涙で化粧が落ちた恐ろしい顔で、私は頭を下げるのに精一杯だった。
結局は何も言えずに終わってしまった。
役員たちの前で泣いたことは思い出すだけで恥ずかしい・・・
それからというもの、お偉いさんたちと廊下で会えば『がんばっているか~、最近はどうだ?』と声を掛けてもらえる。
お土産をくださったり、パソコンで分からないことがあると私が呼び出されたりする。
たーくさん社員がいる中で、名前と顔を覚えてもらえて本当に嬉しい。
がんばったことが報われたような気がする