またもや恐ろしい事件が起きた。
今回は全女子社員を巻き込んだ雰囲気を感じた。
先日、C代をいつもランチや行動を共にしている女子社員たちが、会社の福利厚生を利用した旅行を計画した。
1泊2日、関東近郊の温泉旅行。
他にも声を掛けたようで私も誘われたが、先約があったので断った。
旅行計画を立てたとき、C代は連休を取っていて、C代抜きで計画を進めていたようだった。
と、いうよりも彼女たちもC代と一緒に旅行に行きたくなかったのでは・・・とも思う
それにC代はアルバイトなので、福利厚生が利用できないことをみんな罪悪感のように感じていた。
結局はC代抜きで行くことに決めてしまったらしい。
C代に声を掛けていない・・・私はC代が怒り爆発することを予想した
旅行に行ったことを厳密にするか、行く前に正直に話すか・・・
彼女たちは悩んでいたが、話し合いの結果、旅行の前日にみんなで旅行に行くことをC代に正直に話すことに決めたらしい。
バレた時の方がが怖いと判断したようだ。
福利厚生を使用しているので、どこから洩れるか分からない。
「計画立てたときに、お休みしていたでしょ。申し込みの期限もあったから・・」
彼女たちが申し訳なさそうに話すと、もの凄い険悪な顔つきをしたらしい。
「あ~!!今日は機嫌が悪いっ!」
C代の声が響いた。
「あたしを仲間はずれにしてみんなで旅行に行くんだって!!」
旅行に行く彼女たちに聞こえるよう、大きな声で嫌味ったらしく叫んだ。
そのあと、C代は全女子社員にこのことを言いふらし始めた。
「自分だけ仲間はずれ」ということを主張し始めたのだ。
しかし、C代のことをみんな知っているので、誰も彼女たちのことを責めたりもしなかった。
福利厚生を使えないと、かなり高くかかってしまうから声を掛けてもらわなくてラッキーだったじゃん、などと慰める人もいたようだ。
旅行から帰ってきた彼女たちは、お菓子の詰め合わせをみなさんでどうぞ、とお土産に買ってきた。
社内の人たちに配られた。
「こんなものいらないわよっ!」
C代は地面に叩きつけた。
C代の気持ちも分からなくない。
でも、やりすぎだ。
もっと大人になれよ、と社内全員が思ったに違いない。
旅行、断ってよかった
もし行ってたら、私も巻き込まれていた
彼女たちとC代の関係はどうなるのかと思った。
しかし、その日もC代は普通に彼女たちとランチをしていた。
結局、友だちは彼女たちしかいないのだ。