女子社員の食事会をやろうとB美が言い出した。
和洋中のバイキング形式のホテルのレストランで、おいしそうなフェアをやっているらしい
「たまにはさぁ、親睦会でもやろうよ。」
何か企んでいる・・・と思ってしまった。
集まりがよく、ほとんどの女子社員が参加することになった。
私も参加することにした。
レストラン側が人数が多くなったので、個室を用意してくれた。
「あたしって普段は夕食は食べないけど・・・まぁ、少しなら食べられると思う」
バイキングを選んだのはあなたでしょ
矛盾し過ぎである。
夕食を食べないっていうのもウソだぁ
仕事で少し遅れてしまい、私はレストランに着いた。
一番に目に付いたのは、B美がその場で切って取り分けてくれるローストビーフに並んでいる姿だった
「あっ、遅いよ~。食べないで待ってたんだから。」
「スミマセン・・・」
私も適当に料理をとり、個室部屋に戻った。
「じゃあ、乾杯の挨拶して。遅れてきたんだから。」
「えっ!?」
いつの間にか、B美から私に幹事がチェンジしていた
B美は赤ワインを飲んで一人ではしゃいでいた
「○○部長、超くさ~い!」
とにかく発散しているようだった。
そして、わがままが炸裂しまくっていた。
「それ、おいしそう。あたしにも持ってきて。」
「そんなまずいもの食べるの?信じられな~い!!」
「まだ食べるの?信じられな~い!!」
『信じられな~い』がどうやら口癖らしい。
そして、カワイイアピールは忘れない。
「トマト嫌いなのぉ・・・」
「いや~!お魚がコッチ見てるぅ」
「お寿司はさび抜きじゃないと食べられなぁい」
「このコーラってダイエットコーラ?あたし、ダイエットコーラじゃないと飲まないからねっ」
「あたし、おいしいものしか食べたくないの。」
最初は食事もおいしく、良い雰囲気だったのだが、途中からB美のワンマンショーみたいになっていた。
ベラベラとよくしゃべり、やりたい放題に大暴れ
「ねぇねぇ、一人ずつ恋愛の報告をして!ダンナがいる人は別にしてぇ、今彼氏がいるかいないかをまず発表!はい、そっちからっ!」
B美が言った。
みんな、正直に話していたので、私も「います。」と正直に言った。
「はい、じゃあ今いますって言った人、どうやって知り合ったのか言って!」
「飲み会です・・・」
私は正直に話した。
「この会社で独身で彼氏持ち率は40%くらいね!低いよねぇ~。」
彼氏持ち率を下げてるのは、あなたも一要因ですっ
B美はこんなことが知りたい為に食事会を開いたのか?
帰り際、B美からチェンジされた幹事の役名である会計をしていたら、声を掛けられた。
「ねぇ、今度合コンする時は呼んで。あなたの合コンはレベルが高そうだから。」
「彼氏がいるからもう合コンはしませんよ~」
と私は言った。
「絶対にねっ!」
怒鳴られてしまった。
B美が食事会を開いたのは親睦のため
合コンを依頼する為
おいしい食事を食べたい為
よくわからなかった・・・