みなさんお元気ですか? 熊本県出身「中津のガキおやじ くまもん」です!
「なんでもJOCKEY!」のお時間ですよ~!
お茶でも飲みながらごゆっくりおつきあい下さいませ・・・。
国道探検隊「国道324号線」③
新登場「国道探検隊シリーズ」です。
私「ガキおやじくまもん」が実際に完全走行したことがある国道をテーマに、沿線ガイドや歴史・ちょっとした豆知識をご紹介します。
大好評掲載:長崎市起点~天草地方~熊本県宇城市終点の「国道324号線」について語りましょう・・・。
【前回のおさらい】
PART・2では海上区間をへて、熊本県に上陸
天草郡苓北町(れいほくまち)から「有明海沿岸」に車を走らせました。
対岸の長崎県・島原半島が至近距離です。
天草市五和町(いつわまち)の鬼池港を過ぎ、南下して天草市の中心部・旧本渡市(ほんどし)地区へ向かいました。
市街地をしばらく走り、天草下島と上島を結ぶループ橋「天草瀬戸大橋」へ到着しました。
「天草瀬戸大橋」は国道324号&266号の重複指定区間となります。
天草上島に上陸しました。
右に曲がりますと「国道266号線」:天草市栖本町・上天草市竜ヶ岳町方面へ
「国道324号線」はそのまま真っ直ぐ進みます。
★写真の下側の「おにぎり標識」に注目!
「324」は「左折案内」です。
実はこの交差点、2000年ごろまでは瀬戸大橋を出るときはT字の交差点として運用されてました。圧倒的に「324」の交通量が多いため「本線扱い」となり道路案内のような形となりました。
【天草地方の道路変遷史】
ちょっと話はそれますが、今回のテーマにあたり関連の話題を・・・
天草の地図(国道路線入り)です。
これからご紹介の「国道324号線」は天草上島の北側の有明海側を経由します。
天草の一番最初の国道は「266号線」であります。
牛深市~本渡市~有明町~松島町~天草パールライン(天草五橋)~三角町(今の宇城市)が1963年指定当時の路線でした。
「324号線(長崎~三角)」の指定が1970年、指定当初は本渡の瀬戸橋から先は「国道324号&266号の重複指定区間」でありました。
実質 長崎県道長崎茂木線+熊本県道本渡富岡線が昇格した形となります。
1974年の新規国道指定時に道路区域変更の実施が行われ、天草上島の北側(有明海側)は「国道324号線」として、これまで県道だった南側を「国道266号線」として指定され現在にいたります。
【ふたたび「有明海」を眺めながらのドライブを!】

324号線は有明海沿岸を東へ走ります。
天草瀬戸大橋から10分で、その名も「天草市有明町」に入ります。
この路線を運転する際のポイントですが・・・。
魚釣りのドライバーが多いです。おそらく酒を飲みながら釣りをされる方もひょっとしたらいます。釣りの帰りだと思いますがたまにセンターラインを大きくはみ出してくる車もあります。
何度か正面でぶつかりそうになり「ヒヤッと」しました。
「絶対にやめて下さい!」
上の写真の看板が見えたところで「分岐点」となります。
まっすぐ進むと「国道324号線」へ
ループ橋を渡ると「松島有明道路」(高規格道路・324号のバイパス)へ進みます。
車は真っ直ぐ「現道」へ進みます。
分岐点を過ぎると・・・
「道の駅有明・リップルランド」に到着します。
「リップルランド」は1994年から営業開始してます。
のちに「道の駅・有明」の名称が付きました。
天草・有明の名産品を中心に扱っているショップ・レストラン、ちょっと高台に行ったところに温泉施設が、またファミリーで遊べる公園まで完備してます。
目の前には「四郎ヶ浜ビーチ」があります。
海水浴シーズンでにぎわいます。
特に熊本市内からの海水浴のお客様が多いです。
【有明の324号は別名「天草タコ街道」です!】
タコによるまちづくりの一環として、平成17年(2005年)7月17日に国道324号の有明区間を「天草ありあけタコ街道」と命名。
天草でタコが多くとれる夏には、8本足を広げたユーモラスな姿の干しダコが街道沿いの海岸に多く見られ、天草の夏の風物詩となっています。
【車をさらに東へ・・・GO GO EAST!】
「道の駅」の先、天草市有明町赤崎から先はしばらく「内陸寄り」に走ります。
天草市とお別れ、次は上天草市に入ります。
上天草市は2004年に大矢野町・松島町・姫戸町・竜ヶ岳町の4町が対等合併して誕生してます。
国道324号線は上天草市松島町に入りました。
市境からしばらく走ると高規格道路のインターチェンジがふたつあります。
ともにハーフインターです。
手前に「松島有明道路」本渡方面の米の山インター
そして熊本方面に進んだところに「松島有料道路」熊本方面の知十(ちじゅう)インターがあります。(写真参照)
「松島有明道路」「松島有料道路」は連続した路線となってます。
「松島有明道路」を通行して、無料の「324号・現道」を利用するドライバーも現在でもたくさんいらっしゃいます。
「松島有料道路」は2002年に開通してます。知十インターから松島町の中心部を通らずに天草五橋の5号橋の手前の合津インターまでの路線です。
【324単独路線の終わり・・・松島】
車は途中アップダウンが続くものの比較的走りやすい道路が続きます。
やがて松島の中心部に入ります。
松島の合津交差点で本渡・瀬戸大橋から天草上島南周りの「国道266号線」と合流します。
国道324号線の単独区間はここで終了します。
ここから終点の宇城市三角町までは「国道266号線」との重複区間となります。いわゆる「天草パールライン」(天草五橋区間)となります。
【天草パールライン】
松島から先は基本的に「266号線」の看板のみになります。
「パールライン」の詳細は後ほど掲載予定の「266号線編」でまたご紹介します。
松島有料道路の合津インターそば(5号橋手前)
車は「天草五橋」の5号橋(松島橋)⇒4号橋(前島橋)⇒3号橋(中の橋)⇒2号橋(大矢野橋)の順に進みます。
ちなみに「五橋」の順番は九州本土側から、1号橋・2号橋・・・と数えられます。
2号橋を渡ったところで上天草市大矢野町へ入ります。
国道の迂回路が事実上ない状態ですので、特に観光客の多い日曜日や長期の連休は交通量が激増し、渋滞がひどい状態となってます。
抜本的な解決策はバイパス道路「熊本天草道路」の早期実現のみですが、開通しているのは先述の「松島有料道路~松島有明道路」の区間だけです。
遠い未来のお話であります・・・。
【終点・宇城市三角町へ・・・】
大矢野町内をしばらく走り、天草五橋のラスト1号橋「天門橋」を渡ります。
「天門橋」を渡り、九州本土・宇城市三角町(うきしみすみまち)に上陸しました。
上陸して間もなく・・・
「五橋入口交差点」となります。
ここで「国道324号線」の旅は終了となります・・・。
【あとがき】
3回にわたって「国道324号線」をご紹介しました。
基本的に全線・走りやすい路線です。(さすがに「アーケード区間」「海上区間」だけは省きます。)
中でもPART・2でご案内の地域(富岡~本渡)は、1980年代後半までは一部離合しにくい通行困難区間もありました。
次々新道・バイパスが出来たことによって、本当に走りやすいドライブコースに変わりました。
ガイドブックには載ってない、地元天草出身の私が書いたオリジナルの解説もたくさん掲載しました。
特に、九州にお住まいの方でお時間がございましたら是非とも324号線のドライブを楽しんでみて下さい。「楽しさ100%」を保障します。
本日も最後までおつきあいいただきまして誠にありがとうございます。