ホンダのNボックスの修理事例です。
ハイトワゴンの代表的な車で販売台数が飛びぬけた車ですが、最先端の技術が詰め込まれた・・・
非情~ぉぉに直しにくい車です(涙)
ドア2枚は交換しますが、ステップカバー中が凹んでいます。
ここが凹むとこの車種は修理の困難度がイッキにUPします。
以前~高張力鋼板を交換せずに板金修理する方法を開発したいと考えていましたが、
道具が揃いましたから試してみます。
修理工法開発はとても楽しいのですが、道具や材料を買いまくるので会社にお金は残りません(苦笑)
ステップとクォーターパネルはパネルの厚みや高張力の係数が違います
製造時に違う素材を繋げた後、プレスをかけて成型します。
だから普通にタワーやプライヤーで引ける所と引けないところがでます。
ステップのへこみはワッシャをつけて引き出す為に歪みの残りに
ホットボックスを使い、熱をかけて膨らまします。
ハンマーで叩いても凹まない硬いパネルですが必要な高さまで引き出せました。
スケールで確認すれば、パテ修正可能なわずかな低さになりました。
カーコンサード工法の基本ですが、面を高くしない様に専用のスケールを当てて
勘や触診ではなく目で見ながら直していく修理方法です。
板金不可能とされていた係数の高い抗張力の鋼板の修理の完成です。
修理理論は整いましたので、今度は時間短縮に向けて研究です!