自分の中で小説ブームがきている今日この頃。
とあるラジオのパーソナリティーさんが
おすすめしていて、題名に惹かれて購入


原田ひ香さんの、古本食堂です。


原田ひ香さんの本は、三千円のつかいかた

は読んだことがあったけど他は未開拓。



古本屋巡りがもともと好きだったり、

○○食堂とかいうお店に惹かれやすいので


古本 x 食堂 と聞き、

まずタイトルに興味津々

古本屋が食堂するなんて、素敵だなあ。

古本屋の片隅に食堂がある設定なのか

はたまた、食堂がメインの話だとしたら

古本はどんな立ち位置で話が展開されるのか。



いろいろな妄想を抱きながら、

読み進めていきました看板持ち看板持ち





※ここからは、ややネタバレになるかもです。

  


物語は、神保町の古書店が舞台。

店主の女性(珊瑚さん)と

その甥の娘の大学生(美希喜)の

二人を取り巻く人間関係模様が描かれています



お互い最初は、そこまで親しくない

関係性で描かれていたけれど、


原田さん特有の描き方なのか、、?

お互いに気を遣いながら、心地よいペースで

距離を縮めている様子が印象的でした看板持ち



いいなぁと思ったシーンがあります。


美希喜が、古書店を訪れた時の事


珊瑚さんが

一緒にお茶でも飲みましょうと誘い

「隣のカフェで、コーヒーを2つ

買ってきてくれる?つけ払いでお願いしといて」


と、話すシーンがあるんです。



珊瑚さんが珈琲を作るのかと思いきや

オシャレカフェの珈琲で、

スマートで素敵だし、


お遣いを頼み、現金払いではなく

つけ払いにするあたり、大人な対応〜看板持ち看板持ち

と自分もいつかやりたい!と思いました。




考えてみれば、私も30代半ばに差し掛かり

今までは、上の世代の人に頼ったり

可愛がってもらったり、お世話される事の方が

多かったように思うけど、


年下の人に頼られて、お世話する人生も

経験してみたい、、と、この本を読んでいて

ひしひしと感じました。



食堂の要素はあまりなかったけれど、

舞台である神保町の美味しそうなグルメや

飲食店がちらほら出てくるところが

食の要素を持っているのかなと思いました。



いい小説に出会えて、心が高まり嬉しかった。

原田ひ香さんの小説を他にも、

ポチったので、到着が楽しみです。