そういえば。
S2000インフォメーションボードにカーボン仕様が出来る様になりました。
ってのを今年のオートサロンで案内するつもりがオートメッセでのGR86出展に切り替えたのですっかり飛んでました(笑)
これまではデモカー用に試作した参考品のみだった。と言うのもその試作でコストが見合わない事が判り市販化は難しいと判断したのでした。いわゆる技術代がね。でも貼り職人さんが変わった事で効率的な生産が可能となり販売できる見通しが立ちました。
そして今回ご依頼頂いたのは既にdefiアドバンスユニットとセンサーでシステム構築されているが表示はスマホで見るスマートアダプター仕様となってたお客様。しかも計測ラップタイマーもスマホだからどちらかしか見れないのよね。
どちらも同時に確認したいのに!ってトコから当社ブログの過去記事をご覧頂いての同じ様に!というご依頼となりました。
何てタイムリーな!それならばこのカーボンモデル第1号でお取り付けしましょう!となりました。
まずは説明書巻末にある埋め込み用型紙をコピーしてボードにあてがいます。
最近のモデルには型紙どころか説明書も入って無いらしい。基本WEBダウンロードなんだって。いや…せめて取付説明書は付属させた方が良いんじゃ無いか?
しかし丁寧な説明書であるほど頻繁に質問が来て対応に追われるのも事実なんだよね。知識、技術、何より完成が予想できるスキルがある方への補助的説明でありたいのだ。当社製品も技術を要する部品ほど簡略化するように心がけてます。
型紙からカットラインを導きます。
コーナー(角部分)ごとにホルソーで穴をあけて直線区間をカット。
大まかにカットしたあとはベルトサンダーで馴らして仕上げておきます。
ちなみにFRP粉が舞うのを嫌ってカット時は集塵クリーナーを併用しました。
よく見るとボードの左に寄せて右上がりの角度でユニットを配しています。
これが運転席から見ると良い感じに平行感が出て視覚的に都合良いのです。ボードに対して平行に配しすると右下がりに見えちゃうから。あと空きスペースを作っておくのが後のポイントで。
当時からレーシンググローブ越しにタッチパネルは使えないから意味無いよなぁ、、と感じてたが今はタッチ無しモデルあってリモコン操作だけに簡略化したコスパモデルが用意されている。
なんだけど…このリモコンも場所取るし設置場所に悩むのよねS2000だと。
いっその事ことモニターとスイッチ一体型にしてくれたら良いのにな。。
店の素材ボックスを眺める事30分。
アルミ角パイプが使えそうだ!
幅も高さも丁度良い感じだ。
リモコンベースの大きさにカットしてカーボンシートを貼り貼り。す
ボードの空きスペースにスイッチをそのままマウントするスペースは無いが床上げする事で設置できる。操作スイッチはやはりメーター近くが良い。
貼り付けは弾性のある両面テープで。
1.2ミリが何かと万能だね。
さぁ、車輌へ取り付けだ。
オーディオ横のパネルに穴を開け、インフォメーションボードの底にも穴を開けて各センサーハーネスを通していきます。
ダッシュに穴を開けたく無いので視野から隠れる様にハーネスを通してコルゲートチューブでフェイクする作戦です。
設定やアップデートで使用する背面のUSB端子はオス〜メスケーブルで手元まで延長できるようにしておくのがポイント。
走行ログ管理や走行コースの追加などで常にメモリーを使うので手元で脱着できる環境にしておかないと後で泣く事になります。折角貼り付けたのに…ってね。
全てを結線したらまずはユニットアップデートから。数分要します。まだダッシュに貼り付けはしない。全て確認してからです。設定したサーキットの表示、センサー情報の表示、レブ設定やアイドル設定などなど。S2000だとこの数値設定かな、、と入力していきます。
確認できたら少しヒートガンで暖めて貼り付け。これは運転席に座って少しずつ位置を変えながら最適な場所を精査します。あとインフォメーションボードのフィッティングも同時に確認。特に上面と側面が浮かない様にね。
少し引いた感じで見るとメーターフードとの一体感がお分かり頂けるかと。
ココからはオーナー様にしっかり説明書を熟読して使い方をマスターして頂きましょう。概ねの操作概要だけはお伝えしておきましたので。
まぁ、こういうのは乗り込んでキーオンにした時のオープニングにテンション上がるもので。やはり集合メーターって良いね!と思う訳です。
いわゆる気持ち5psアップだね♪
ご依頼有難うございました。