今回はZC6のBRZにIRPシフターをお取り付けさせて頂きました。
基本的にZN6のトヨタ86も共通ですので装着を検討されている方、依頼されている技術者さんにも参考になるようなるべく要点を書いておきたいと思います。本記事の記載日は2023年10月9日です。
デモカー装着品と同じタイミング入荷したモデルですが説明書が新しくなってました!
しかし装着しやすくなった訳ではないので・・・何となくニュアンスだけ感じ取ればOKです。
どちらを先に初めても良いですが・・・まずは内装をバラしていこう。
シフトレバーを抜く所まで頑張ってください。
シフターは組み立てる必要があります。ユニットをベースに固定します。
そういやデモカーのキットにはロックタイトが入ってたがコチラのキットには無かったぜ?
まぁ愛用品があるならソレを使いましょう。ちなみにロックタイト塗布の作業指示はないです。
シフトブーツを固定します。防塵・防音を担う唯一の部品ですので丁寧に。
ベースと画像のリングで挟み込むので均等に対角締めしておきます。
これも作業指示ありませんが薄めの両面テープでゴムパッキンと台座がズレないように対策しておきます。
しなくても良いのでしょうが・・・こういうのズレてると嫌なタイプの人はやっておいた方が良いです。
底からの作業はシフトレバーリテーナーを外すことが目的となります。
第二触媒のあるフロントパイプ、ミッションマウント、プロペラシャフト連結部のステーボルトを外して支えながら少しずつ降ろして外していきます。
デモカー装着で使ったM10樹脂ワッシャ&ツバつきカラーに特段優位性が無かったのでユニットの固定は付属のM8樹脂ワッシャを使用します。
ですがM8ボルトと厚めのワッシャは付属しないので別途用意。しかも説明書には平ワッシャなしでそのまま樹脂ワッシャにボルトを通す指示なのですが・・・面圧を分散させたいので厚めの平ワッシャを介します。
左2本のボルトだけ挿入しているカラーは・・・
このベースが鉄板2枚構造なので横方向にズレないガイドとして使います。
ただし対角の2か所だけで良いです。
このベースの穴位置と車両穴ではセンターが出てないので4つ共にもガイドカラーを装着はできません。
なので対角の2か所だけで良いんです。
ちなみにコレも作業指示はなし。
2枚の鉄板が横方向にズレるのが嫌だから付けただけです。
内径M8肉厚1ミリ外径10ミリのアルミパイプから芯出しガイドを作りました。
一旦仮固定しておきます。
そういやデモカーの時も少し苦労したシフトロッドをレバー穴に入れる作業。
ちょうど半分くらいまで挿入すると強い抵抗が出て止まるのでよく見てみると。
Oリングが入っています。おそらく防振効果を狙ったのかな。ノーマルにも付いてるのでちゃんと意味があるのだと思われます。
だけど・・・タイトすぎる。Oリングが太すぎる!もしくはOリング用の溝が浅すぎる!
完全に抵抗なってグリス塗ろうが液体グリス塗布しようが入っていかないので純正シフトレバーASSYから同位置のOリングを摘出して代替挿入しました。(少し細いOリングです)
それでも少しタイトで上手く入っていかないので・・・
クランプで省スペース挟み込みSSTを作りました。
今日イチ活躍した工具でした。。
各ポジションにギアが入ってく事を確認したら1-2速に入れてストッパーを調整・固定。
次に5-6速側でも同様に調整・固定。調整ロッドを回して当たったところから1/3回転戻しました。
防塵ブーツは切り込みしてまして。
デモカー同様に直ぐに外せる用にジャバラ部分をタイラップで巻き付け。
さぁいよいよ大詰め。
センターコンソールの切削加工だ。
一度あてがって、デモカーの失態も考慮してリバースロッドの逃げを大き目に確保するカット面積を精査しました。
しかし左右を渡す部分は残す方向でいきたいので限界まで削りますがカットはしません。
裏から見てこれくらい削りました。
リューターにサンドペーパーが沢山ついた研磨用ビットで削ると綺麗に仕上がります。
動作確認します。これが通常時。
これがリバース時。最後までカットしなかった左右の渡し部分は削って薄くなったことでシフターの上に乗っかります。
これがうれしい誤算で結果ビス止めしなくてもコンソールがフロア方向に下がってく事を防止してくれます。
あとはバラした逆の順で組み立て。
GR86同様にシフトブーツ穴はそのままでIRPシフターを通りますので無加工でOKです。
シフトトップはちょうどナビ画面の下面辺りの高さ。
かなり高いのにストロークは本当ショートで小気味良い。
完成です。
今回はリバースボタンが赤のモデルでした。
お取り付けは技術者のいるプロショップ様で行いましょう。
ユーザー様のDIY作業を促す為の記事ではありませんので悪しからず。
最後までご覧いただき有難う御座いました♪